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蒔田演芸会21 [落語]

10月を迎え蒔田演芸会の月となりました。さて、今回はどんな噺が聞けるのか楽しみ
です。

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DSC00437.jpg・今回の出演は・・・
今回は新人の方が1名、色物で新たな方が参加されました。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさん及びJ-Projectバンドのみと
  なります、ご了承の程。
  また、今回の記事はいつものように全ての噺の粗筋が書けません
  実は今回は演目表が手元に無いので、噺が思い出せないのです(^^ゞ

・中入りまでの内容
新人の方が「鯉泥」を。かなりコンパクトに纏めたものの、なかなかの噺でした。
泥棒の親分が大金を手元に持っている事が判った食べ物屋に押し入り、その金を奪い
ます。泥棒の親方は腹が減り、店の亭主に「何か食べるものを作れ」と命じます。
亭主曰く「泥棒は金を盗むのが仕事、食べ物屋は喰わせて金を取るのが仕事。喰った
代金はお支払い頂けますか」と泥棒の親方は代金の支払いに応じた。
店の亭主、鯉の洗いなどの料理を作り泥棒に喰わせた。亭主は「御代を」と奪われた
金額を泥棒に払わせ、やむなく泥棒の親方は店の外に・・・・
待ち構えた泥棒の子分達「親分いかがでしたかと」、親分「こえ(鯉)は高い」と。

この後に続く方達が、話の途中で内容を忘れると言ったハプニングが続出^^; でした。
途中色物で、歌の披露で新たに「en」さんと言う方が歌を披露、観客を乗せるのが
旨くこの手離れている方と思いました。同様になだれさんもいつものシャンソンを。

・「落語男」:きゃらめるさん
DSC00454.JPGDSC00460.JPG中入り前のとりが きゃらめる事、よーちゃんさんでした。今回の噺は新作落語?で
舞台は「電子掲示板(Bulletin Board System)」です。現在で言うならSNSでのチャットでしょうか。
ある男が、落語について掲示板に書き込みます。書き込みに対して この掲示板を見ている人達が色々とコメントを返してくるのですが、これがかなり面白い。
電子掲示板が何なのか判らなくとも、判りやすいような噺し方をしてくれているので、書き込みのやりとりは判るようになっています。またパソコンのキーボードを叩いているそぶりとかイメージが湧きやすかったです。前置きはこの辺で粗筋に戻ります。
書き込みをした男、落語好きで ある落語家がお気に入り。この事を書いたら周りから「弟子入りを申し込んだら・・・」という話になった。
色んな情報が掲示板上に飛び交います、仕舞いには詰まらん小咄を書き込んでくる
者まで。
弟子入りするかどうか心が揺れる男ですが、その落語家に弟子入りを申し入れする
ことに。しかし、その落語家は不在のため出直しとなり、これを掲示板に書いたら
「掲示板に書き込みをしたと言うことは、弟子にしてもらたのか」と聞かれるものの
「不在で仕切り直しとなった」と返事する男でした。
下手な小咄を書き込んでくる者が「弟子にしてもらったんだろ」と、男は「不在なん
だからまだ判らない」と返事すると、小咄する者から「それは自分のことだから弟子
入りは認めると」と、何と小咄を書き込んできたのが、弟子入りを申し込んだ落語家
でした。チャンチャン・・・^^;

  ここで中入りとなりました。

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
今回はフルメンバーでの出演です、亡くなった こーちゃんさんの後のギターの方が
結構身体が大きい、狭い高座の上に5人がギュウギュウ詰め^^; 後に座るメンバーが
見えな~い。進行はよーちゃんさんとじゅんじゅんさんが担当です。
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・「こんにゃく問答」:㐂ん肉さん
この村のこんにゃく屋で世話になっている八五郎。主人の六兵衛から村の空き寺の
木蓮寺の和尚になってみないかと言われ、にわか坊主になる。
ある日、門前へ永平寺の諸国行脚の雲水の僧が問答に来る。問答に負けると寺から
追い出されるという。八五郎は「大和尚はずっと留守だ」と断るが「帰るまで待つ」
といい「明日もまた訪ねて来る」という。
八五郎と権助は寺の物を売り払い、権助の故郷の信州丹波村に夜逃げをすることに
する。道具屋を呼んで売れるものは何でも売っている最中に こんにゃく屋の六兵衛が
やって来る。事情を聞くと「自分が大和尚になって問答の相手をする」と言い三人で
寺で酒盛りを始める。
翌朝、なんとか和尚の姿になった六兵衛は問答で何を聞かれても黙っていると言う。
それで相手があきらめて帰らないときは、薪で叩いて大釜に煮え湯を沸かせておいて
柄杓(ひしゃく)で頭からぶっかけ追い出してしまえと乱暴だ。
昨日の雲水の僧がやって来て本堂へ。いざ問答が始まった。僧「東海に魚あり。尾も
無く頭も無く、中の支骨を絶つ、この義や如何に!」むろん六兵衛さんの答えはない。
僧「法華経五字の説法は八遍に閉じ、松風(しょうふう)の二道は松に声ありや松また
風を生むや。有無の二道は禅家悟道にして、いずれが理なるやいずれが非なるや
これ如何に!」だが何を聞かれても黙ったままの大和尚とは、真っ赤な偽物のこん
にゃく屋の六兵衛。
相手の僧は勝手に無言の行と勘違いして、両手の親指と人差し指で自分の胸の前に
輪を作って前へ突き出した。すると六兵衛は両手で大きな輪を作って見せた。すると
「はっはあっ」と、相手の僧は平伏する。
僧は今度は10本の指を前に突き出す。六兵衛はそれを見ると5本の指をぐっと突き
出した、またまた相手の僧は平伏する。
次に僧は3本の指を立て前に突き出す。六兵衛は目の下に指を置き大きく、「あかん
べえ」をした。すると相手の僧は恐れ入って平伏し、逃げるように立ち去ろうとする。
八五郎が僧を引き留めて「問答はどっちが勝ったのか」と聞くと、僧は自分の負けと
言う。何を聞いても黙っているので無言の行と悟り「大和尚の胸中は」と問うと
「大海のごとし」という答え。「十方世界は」と問えば「五戒で保つ」との仰せ。
愚僧、及ばずながらもう一問と「三尊の弥陀は」と問えば「目の下にあり」という答
だという。とうてい愚僧のかなう相手ではないので修行して出直してくると言い
逃げるように退散した。
本堂へ行くと、こんにゃく屋の六兵衛さんはかんかんに怒っている。
六兵衛「今のは永平寺の僧なんかじゃねえや、ここいらをうろついている、ただの乞食
坊主だ。俺がこんにゃく屋のおやじだと判ったもんだから、てめえの所のこんにゃくは
これっぽっちだと小さい丸をこしらえて手でけちをつけやがった。だから俺の所のこん
にゃくは、こんなに大きいと手を広げてやったんだ。すると今度は10丁でいくらかと
値を聞いてきやがった。500だって言ったら、しみったれ坊主め、300に負けろって
言うから、あかんべえをしたんだ」と^^;

・「ハロウィン」:藤助さん
街はハロウィンで賑やかになっていますが、藤助さんが若かりし事はハロウィンなんて
ある訳無い、でもクリスマスの時ぐらいは仮装して今のハロウィンのように騒いでいた
とのこと。その若かりし頃の仮装したときの噺でした。何と短い期間ですが、藤助さん
日本舞踊も教わったとか、それも有り「女形」の格好をしたとか・・・他の友人は
バニーガールとか色んな仮装をしたそうです。この時のエピソードを面白可笑しく聴か
せてもらいました。

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  さて打ち上げとなる訳ですが、いつものSSブログメンバーは不在
  でも今回はニューキャッスルのメンバー二人が来てくれたので
  じゅんじゅんさん含めて5人での打ち上げとなりました。

・いつもの中華屋さんで
蒔田の打ち上げは、この店が良い感じですね・・・と、言う訳で5名が来店!!
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・打ち上げの乾杯
J-プロのよーちゃんさん、じゅんじゅんさん、ニューキャッスルのKさん、Yさん
そして自分の計5名での乾杯です。
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・今回の肴
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ 今回はこんな感じです。
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あっ、いかん!!餃子の写真を撮り忘れました(^^ゞ

  飲みながら、食べながら色んな話しに花が咲きましたが
  やはりメインはバンドのこと、まあ皆さんの共通項
  ですからね^^;
  良い感じになったところでお店を出て、お開きとなりました。

次回は年明け1月21日とか。
今月は はな家寄席が19日にあります。今年の落語は はな家さんが〆の落語になり
ますかね。皆さん、お疲れ様でした。

では。

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第28回 はな家寄席 [落語]

久々のはな家寄席です。昨年の11月に参加してからご無沙汰の はな家寄席で、1月は
コロナの感染拡大で敬遠、3月はワクチン接種の副反応でダウン(チケット買っておき
ながら)、5月は休日の仕事が入り込んでと行けず仕舞い。
スミマセン言い訳ばっかですねm(_ _)m
と、言う訳で7月に出向いた kinkinです。この日は雷門音助さんで、久々に彼の落語を
聴けました。
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・お店からの電話で確保したチケット
「7月は何日開催だろう」と思っていたところに、お店から「23日ですが お越しに
なられますか」とスマホへショートメッセージが、二つ返事で「宜しくお願い
します」とチケットを確保しました。追って、お店にチケットの受取に行きました。
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  久々の音助さんです、どんな噺が聞けるのか楽しみです。

・現地到着
いつもの通り狸小路の入口の写真です。横浜駅に着いたのが13:30ちょっと前、既に
常連である さる1号さんやまこさんも来場されていました。
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  13:30は入場開始時間です、続々と この日のお客さんがお店の2階へと上
  がっていきます。

・雷門音助さんの独演会
DSC00064.JPG開演時間となり はな家の
マスターが冒頭の挨拶を
終え、音助さんの登壇と
なりました。

今回は以下の3席を
 ・転失気(てんしき)
 ・夢の酒
    中入り
 ・青菜

いつもの通り噺のあらすじを

・「転失気(てんしき)」
ある和尚が医者に診てもらったところ「てんしき」はあるかと聞かれた。「知らない」
とは絶対に言わない和尚「てんしき」が何か判らないが「ありません」と答えた。
医者が帰り「てんしき」のことが気になってしかたがない和尚、何のことだか判らない
和尚、仕舞いには小僧の珍念に訊く始末。
和尚は珍念に雑貨屋に行って「てんしき」を借りて来い、無ければ花屋のところへ行く
ように言いつける。珍念が雑貨屋に行くと、売り切れてないという。花屋へ行くと
味噌汁に入れて食べてしまったという返事。結局「てんしき」が何であるか誰も知ら
ないらしい。
結局のところ珍念を医者のところに行かせ薬を貰いに行くついでに「てんしき」が何で
あるか聞き出してこいと言うことになった。
珍念が医者に「てんしき」が何であるか聞いたら何のことは無い「おなら」のこと
「てんしき」は「転失気」と書き、「気を転(まろ)め失う」と言う事かららしい。
知った珍念、和尚に素直に伝えるのはシャクだとウソを和尚に伝えます。
寺に戻った珍念、和尚に「『てんしき』とは盃(さかずき)」のことでしたと和尚に
話す。和尚も「そうだ、盃のことだ、呑酒器と書くのだ、よく覚えておけ」と
知ったかぶり^^;
数日後、医者が往診に来る。和尚「先日はうっかり「てんしき」はないと申しました
「てんしき」は、ありました」と。
和尚は「なんなら、一つご覧に入れましょうか」と。自慢げに三つ組みの呑酒器を
見せます。医者は鼻をつまんで箱の中を覗き込む。なんと、箱の中には盃。
医者が「和尚これは盃で・・・」と、和尚は「つまらんてんしきでしてな・・・」
医者は「何かのお間違えで、和尚。私が伺いましたのは、おなら、屁ですわな」
和尚は自分の知ったかぶりがバレて良い訳し「いやあ寺方ではこれが、てんしきで」
と。
医者から「それはどういうわけで」、和尚は「これを重ねるうちにブウブウ文句の
いう奴がいるもので」と(^^ゞ

・夢の酒
大黒屋の若旦那がうたたねをして夢を見てニタニタ。女房のお花が起してどんな夢かと
聞く。若旦那曰く、向島に用事の途中で夕立にあった。雨宿りで軒下を借りた家で
年の頃は25,6の色白の美人のご新造さんから家に入るように勧められ上がって、差し
向かいで世間話をしているうちに御膳と酒が出てきた。酒は飲めない若旦那だが、勧め
上手な色白な手でお酌をされ一杯が二杯。つい飲み過ぎて頭が痛くなり離れの四畳半に
敷いてくれた床に入る。ご新造さんの介抱で良くなったが、今度はご新造が気分が悪く
なったと言って、布団の裾から、長襦袢姿ですーっと入って来た。
「ここでお前に起こされたんだ」と若旦那。お花の目はつり上り、やきもちで金きり
声で泣き出した。
この騒ぎを店にいた大旦那が聞きつけ、昼間から何事かと顔を出す。お花は泣きながら
若旦那の”浮気話”を暴露する。大旦那は「なるほど お花が怒るのはもっともだ」と
若旦那を叱る。
これは夢の話だと笑いながら若旦那。夢の話なら泣いて騒ぐこともなかろうと、呆れて
大旦那はお花に言うが、お花は「日頃からそうしたいと思っているから夢に出るんです」
と引き下がらず、大旦那に その向島の家に行って「なぜ、せがれにふしだらなまねを
した」と、女に小言を言って来てくれとごねる始末。
向島の女の家と言っても所詮夢の話。あきれて困って開いた口がふさがらない大旦那に
お花はさらに追い打ちをかける。「昔から、淡島さまの上の句を詠みあげて寝れば
人の夢の中に入れるという」と言って お花は、その場に布団を敷き大旦那は無理やり
寝かされてしまった・・・
夢で向島の家に来た大旦那。なるほどいい女から招き入れられ、早速、三度の飯より
好きな酒を勧められ、お花から頼まれた小言などとうに忘れてしまった。あいにく火を
落としてしまってなかなか酒の燗(かん)がつかない。女はそれまで冷やをと差し出すが
大旦那は冷や酒でしくじっているので手を出さない。「燗がつくまで冷やで・・・」
「冷やはいけません」なんてやりとりをしているうちに、お花から揺り起された。
大旦那「う~ん、惜しいことをしたな」、お花「お小言をおっしゃろうというところを
お起こし申しましたか?」大旦那「いや、冷やでもよかった^^;」

  ここで中入りとなり、一旦休憩となりました。

・青菜
仕事を終えて庭に打ち水をした植木屋に、この家の主人が井戸で冷やした柳蔭を勧める。
植木屋「柳蔭てなもんは昔は大名酒と申しまして、お大名より上がらなんだもんで
ございます。それをご当家で頂戴できるなんて、こんな結構なことはございませんの
です」と美味そうに飲んでいる植木屋に、「鯉は洗いにしてあるんじゃが川魚はお嫌い
か?」と聞いてきた。何をおっしゃいます、鯉は昔は大名魚と申しまして、お大名より
上がらなんだもんでございます」と美味そうに飲み食いする植木屋です。
植木の手入れを依頼した主人、植木屋さんの飲みっぷり食べぷりに惚れ込んだのか
植木屋さんに「あんた青菜を食べてか?」と、植木屋「旦さん、今、何とおっしゃい
ました?青菜、贅沢なもんお上がりになって・・・」
主人が「そんな事・・・奥や、植木屋さんが青菜が食べたいと言うで、堅とう絞って
胡麻でも振りかけて持ってきとくれ」と、しばらくしてあのぉ~、旦さん。鞍馬から
牛若丸が出でまして、名も九郎判官・・・」??? 
主人が「ほぉ、そうか、義経、義経・・・???植木屋さん、すまんが菜は切れて
しまったそうだ」と。 
植木屋は訳が判らぬまま誰か来たのかと思ったのですが、これは旦那さんと奥方の
隠し言葉だった。「実はあんたに食べてもらおと思た青菜、みな食べてしもて無いん
やそぉな。 家内が、”菜(名)を食ろう(九郎)判官”と言うたので、”よし(義経)、よし
(義経)”と、来客に対しての隠し言葉のように言うたわけや」
すっかり感心した植木屋は家に帰りこのことを話すと、女房もそんなことぐらい言え
るという。風呂に誘いに来た友達に酒を飲ませ、嫌いだという菜を無理やり勧めて
押し入れに隠れさせた女房を呼び、菜を持って来るように言う。
女房「鞍馬から牛若丸が出でまして、名を九郎判官義経」。女房が自分が言う台詞
まで言っちまった。返す言葉に困った植木屋の亭主「・・・弁慶」と^^;

  これで、お噺はお仕舞い。打ち上げの準備の間暫く外で待ちます。

・打ち上げの乾杯
準備も整い、音助さんの音頭で乾杯となりました。音助さん顔出しOKと言うこと
なので彼だけ隠さずに居ます^^;
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  今回一緒にテーブルに着いた隣の方が、アマチュア無線をやられて
  いたのでブロガー3人と話もしつつ、その方と無線談義に花が咲いた
  打ち上げでした。

・頂いた料理の数々
今回は割と控えめかな・・・でも沢山の料理ですね。黒っぽいのはマグロのロースト
食感は柔らかめビーフジャーキーみたいな感じでした^^;
いつも事ではありますが量が多い、これでも昼飯の量を控えめにしたんですけどね。
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  打ち上げも2時間経過してお仕舞いの時間となりました。

・音助さんの三本締めでお開きとなりました
あっと言う間の2時間でした、今回はいつものブログメンバーと話すよりお隣さんとの
無線談義が主でしたかね・・・^^;
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  三本締めでお開きとなった打ち上げ後ですが、ブロガー3人
  「お茶でも・・・」と言うことで、お茶しに^^;
  さすがお腹がはち切れんばかりに飲み食いしたので、飲み直し
  とはなりませんでした(^^ゞ

・各自が好きなスイーツを
やっぱりお茶には甘いものが欲しいよねと言う事で、各自好きなケーキを、自分は
量的に一番小さそうだったチーズケーキを選択^^; (ほんとお腹パッツンパッツン)
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  ひときり、色んな事をお喋りして喫茶店を後にした3人です。
  今回も楽しかったな、でもお腹が大変なことに・・・(^^ゞ
  (予想はしていましたが、完全に食べ過ぎでした)

では。

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蒔田演芸会20(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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・「桃太郎」:あずきさん
昔の子どもは天真爛漫で他愛なかった。枕元でお伽話を話してやれば、おとなしく
聞いてすぐにすやすやと寝てしまったもの。
今の子どもはそうは行かない「昔々ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました・・」
と始めれば、昔々とは何時のことで年号は年代は?ある所とはどこ?なぜお爺さんと
お婆さんなのか?お爺さんの名前はなんだ?などと直ぐに話の腰を折って来て、眠る
どころではない。
何と寝かしつけようとしている子供から、桃太郎の話しの下りの意味を説明される始末
その内容が、事細かに・・・・
何と聞いていた父親は寝落ちしている。子供から「今の大人なんて罪がないもんだ」

・「禁酒番屋」:小圓鏡さん
ある藩で酒が原因で侍同士の争いで片方が亡くなることに、その事から藩主が
禁酒令を出した。しかし禁酒令が出たものの、酒好きな藩の者は御法度の酒を
飲みたい。
大の酒好きな近藤と言う家臣が我慢出来ず酒屋で酒を「飲み足りないから自宅
まで届けろ」とご命令。さて困った酒屋の亭主、御法度の酒を屋敷に届けたら
自分の首が危ない、しかしお届けしないと近藤からお咎めが・・・
店の者皆で知恵を絞り「何か良い方法は」と思いついたのが菓子箱に隠して持っ
て行く方法、番屋に「近藤様のところに、水カステラをお届けに」と、上手く
行ったと思いきや見破られてしまい番屋の者に酒を飲まれてしまう。さて二度目
今度は油瓶に詰めて持って行きますが、こちらも見破られ、一升の酒を番屋に
飲まれてしまった。
困り果てた店ですが「ならば裏をかいてやろう」と、何と小便を壺に詰めて番屋を
通ろうと番屋に着き「近藤様へ肥料用の小便をお持ち致します」と、番屋の者は
「どうせ、また酒だろう」と検品を、番人が口にしようとした時に本物の小便と
気付いた番人は「貴様!!」、店の者は「だから小便」と、番人苦し紛れに「この
正直者が」と・・・・

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
今回は久々にエレキベースのぶんぶんさんが復活です!!で、演奏ですが・・・
じゅんじゅんさんが先の出番のなだれさんの歌詞忘れが伝染したのか^^; 歌い
始めたと思ったらストップと言ったハプニングも・・・
驚きなのがニューキャッスルのYさん、ギターでドラムの音を出す事が出来るんです
これにはビックリ!!!
いつもなら3曲で修了なのですが初めて(自分が蒔田に参加してから)アンコールがあり
計4曲の演奏となりました。
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・「小咄教室」:藤助さん
藤助さんの出番が押されたためか、この日は十八番の「久保山」ネタ^^; 参加の
皆さんの殆どが横浜市民の方だから「久保山」と言えばどんな場所なのか知って
いる訳なので、噺で笑いが取れます。いつもの事ながら久保山ネタは面白いです。
(久保山という場所は小高い丘にあり一面が墓地、そして火葬場、お寺がある
場所です)
で、ひとしきり久保山ネタをやってから、小咄教室へ・・・
高座で話す際、左右を向きますが、向く時部屋の奥の角の天井付近を見ると良い
とか。どうしても下を向いてしまうけど、顔を上げ角度的に良い感じになるそう
です。

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  いつもなら この後皆さんと打ち上げと言う事になるのですが
  よーちゃんさんは、この後伊東へ移動。なので参加したSSブログの
  さる1号さん、まこさん、との3人で打ち上げをする事に・・・
  以前まで良く打ち上げ場所となっていた蒔田コミュニティハウス裏の
  「佳仙」と言う居酒屋は店を閉めてしまったとか。いつもの中華に
  行くか、それとも別の場所か。

・桜木町まで移動して、ここで
なんと桜木町のドックヤードガーデンのB2Fの「みらい横町」という場所にある
「世界のビール博物館」と言う店です。火鍋の時にタップリとビールを頂きましたが
今回もビールを楽しみます^^;
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・改めて乾杯
さる1号さん、まこさんと乾杯です。
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・今回の肴
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ 今回はこんな感じです。
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・この日のビール
この日のビールは、全て違うものを飲みました、乾杯の一杯目がドイツのHefe Weizen
(ヘーフェヴァイツェン)、二杯目がベルギーの Stella Artois(ステラ アルトワ)、そして
三杯目が同じくベルギーのHoegaarden (ヒューガルデン)です。
三杯目のビールはスパイシーでクセになるビールでした。
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  飲みながら、さる1号さんの娘さんとのレモンケーキの事や
  食べ物で、酸っぱいものが苦手とか(特に和食のもの^^;)等
  色んな事話しましたよ・・・
  良い感じになったところでお店を出て、お開きとなりました。

さて次回は10月29日とか、次回はコロナは気にする事無く来られると良いのですが。
皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会20(前編) [落語]

蒔田演芸会も、よーちゃんさんから最初お誘いがあったのが2014年の10月でした
あれから7年半も経ち、自分としては20回目の来場となりました。
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・今回の出演は・・・
今回もいつものメンバーで。藤助さんも仰っていましたが、若い方の参加が減って
しまったとか。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさん及びJ-Projectバンドのみと
  なります、ご了承の程。

・「夕立屋」:あかねさん
あかねさん、今回で3回目。途中引っかかりながらも一席噺ました。
店の旦那さん、暑い夏の日「暑くてたまらん、雨でも降ってくれると涼しくなるの
だが」とこぼしているところ、通りから「夕立屋でござい」と声が聞こえた。
旦那さんは店の者に「『夕立屋』なる者を連れてくるように」と命じます。店に来た
夕立屋、旦那さんが「珍しい商売だが何を売っているのか」と尋ねると夕立屋「名前
のとおり、夕立を降らせます」と。
旦那さん、では一雨降らせてもらい暑さを凌ごうと、夕立屋に雨を降らせてもらおうと
手当を渡し頼みます。夕立屋「こんなに頂きまして恐縮です、ではシッカリ降らせ
ましょう」と外に出た。するとあれだけ晴れていた天気が厚い雲で覆われポツポツと
そしてザーッと雨が降り出した。
旦那さんは夕立屋の雨の降らせ方から ただ者は無いと思い、何物かと尋ねたら何と
天に住んでいる龍との事。旦那さんは驚いたが「この商売、夏場だけの商売だが冬場は
どうするんだい」と聞いた。
夕立屋「せがれの子龍(炬燵)がいたします」と。

・「四宿の屁」:蓬生さん
品川の海が見えるお座敷での昼遊び。花魁が床の中で一発。慌てて足の方の布団を
上げてばたばたと空気抜き。お客が「おい、寒いじゃねえか」と、花魁「あそこの
帆掛け船のまねだよ」花魁が足を下ろしたので、布団の中の空気が客の鼻先へ
お客「あ、そうか今のは肥舟か」^^;
新宿では、花魁が客に酌をしている時に思わずブゥー。そばの若い衆が気をきかして
「失礼いたしました。とんだ粗相を」、感心した客が祝儀をはずむと、花魁「半分
お出しよ。今のはあたしの働きだよ!!」
板橋では、小職(こしょく・見習いの女児)が酌をしようと腰を上げたら思わずプ~
花魁「お行儀の悪い子だねえ、階下へお行き」と叱ったとたんブゥ~。
最後は最後は千住。お客が花魁を来るのを待っているが、なかなか来ない。イライラ
しながら待つのも野暮だし床に入ってタヌキ寝入りでもと松尾客、花魁「すみません
遅くなって。寝たのかい、イビキかいちゃって・・・」プゥ・・・「遅いじゃねえか」
花魁「とぼけて。知ってるんだろ。今の大きな、その、地震」お客はとぼけて「地震
だと?屁の前か後か」^^;

・「出張」:まつりさん
借金取りからの取り立てから免れるため、息子に伝言を頼みます。しかし その息子
バカ息子で何しろ覚えが悪い、親父は紙に書いて「これを着た人に読み上げろ」と
手渡します。何人もの借金取りが着ます、来る度に紙に書かれた事を読み上げます。
「おとっつぁんは、出張で居ません」、読み上げると借金取りは「居ないんじゃ
仕方ねえ」と帰って行く、で大家さんが来た時、書いた紙が何処かに飛んでいって
仕舞い、息子は大家さんに「おとっつぁん(紙)は亡(無)くなりました」と、何でと
更に聞くと「風邪(風)で」と・・・驚く大家さんですが、暫くすると風で飛んで
いった紙を見つけ「おとっつぁんありました」となり、再度紙を読み上げて
大家さん「何だそう言う事かい」と、大家さん息子に出張の意味を聞いてみると
「2階で寝ている事です」と^^;

・「看板のピン(一)」:㐂ん肉さん
若い連中がサイコロ博打を開帳しているが胴元が損をし、儲けた奴が先に帰って
しまって場が盛り上がらない。そこへ顔を出した今は隠居の老親分に場の流れを
変えて景気づけてもらおうと胴を取ってくれと頼んだ。
老親分は「博打は金輪際やらんと長くはなるが『どうしても』と言うのなら
引き受けてやろうと」胴を貼ってもらえる事になり、壺皿にサイコロを入れて振り
畳の上にポンと伏せた。見ると、壺皿からサイコロが飛び出し一の目(ピン)が出て
いる。「さあ、張って見ろ」と悠然と煙草をふかしている。これを見た賭場の連中は
負けを取り戻そうと皆、一(ピン)に張る。
 員が張り終わるのを横目で確認した老親分は、「壺皿の中が勝負だぞ、看板のこの
ピンは、こっちへ仕舞っておいて、俺が見るところ、中は三だな」と、連中が口を
あんぐりと唖然とする前で壺皿を開けた。壺皿の中にもちゃんとサイコロが、それも
老親分の言った通りの三だ。すっからかんになった連中だが、泣くに泣けないでいると
「博打というものは場を朽ちらせるものだ。これに懲りたら博打はやめろ」と言い、
金を全部返し「これで少しは飲んでから帰れ」と立ち去った。
あるバカな手下の留公がか俺も今の手を使って一儲けしようと、別の賭場へ行った。
老親分の真似をする留公、留公はむりやり胴を取ると、わざとサイコロをこぼしすと
一が出た。「さあ、張んな。みんな一か。じゃぁ、看板のピンは、こっちへしまって
おいて」、賭場の仲間から「ピンは看板か」と、留公「俺が見るところ、中は三だな」
と老親分の真似をします。いざ壺皿を開けると・・・「あぁっ、中もピンだ」^^;

・「シャンソン」:なだれさん
今回も3曲を・・・何ですが、何と2曲目を歌い出したかと思ったら歌詞忘れで
途中歌が止まってしまうハプニングも^^;

・「運廻し」:きゃらめるさん
DSC09748.JPGDSC09765.jpg中入り前の最後の出番でした。
若い連中が兄貴分の家で酒にありつく。兄貴分は横丁の豆腐屋が田楽屋を始めたので開店祝いに焼け次第、どんどん持って来いと注文したと言う。
兄貴分から味噌は「味噌をつける」とゲンが悪いから、運がつくように「ん(運)廻し」をやり「ん」の数分田楽を食べると言った事をやる事になった。
する一人が「よう言わんで」で思わず1本ゲット、次は「れんこん」で2本、「人参、大根」で3本、「天、天、天満の天神さん」で6本、どんどん増えて行きます。
何と「先年、神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面半身、金看板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看板、灸点」で43本というやつが現れた。
「なんだ、それは」と聞くと、「神泉苑の前の薬屋の前に玄関番のように人体を半分
断ち割って内臓を見せた人形が置いてある。金看板には根本万金丹、銀看板には根元
反魂丹、瓢箪型の看板には、灸点おろしますと書いてある」と、何と2回言って86本!!
(この長い言葉を早口で2回も喋りきるキャラメルさん、凄いです!!)
これにより「ん」が多い?「ジャンジャンジャンジャン」と火事が大きくて半鐘が止まら
ないと、「ジャンジャン・・・・・」と言いながら、田楽をジャンジャン喰う男。
もう焼くのが間に合わず、生の田楽が出てくる。
男から「これ生じゃないか」、兄貴分「火事だから、あんまり焼かん方がよかろう」と

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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蒔田演芸会19(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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・「琴・尺八」:三曲会
皆が良く知っている曲を2曲演奏されました。今回は尺八も加わっての演奏でした。
最初の曲が「さくらさくら」、2曲目が宮城 道雄作曲の「春の海」でした。さすがに
日本舞踊は判りませんが、これは判ります^^;

・「酒かす」:まつりさん
赤い顔をして与太郎がやって来た。熊さん「どうした、そんなに赤い顔して」
与太郎「酒の粕焼いて二枚も食った」、熊さん「いい若えもんが酒の粕食ったなんて
見っともねえ。自慢できる話じゃねえぞ。人に聞かれたら酒を飲んだといいな」
与太郎「ああ、分った。酒飲んだと言やあいいんだな」、熊さん「そうだその方が
景気がよさそうだし、男らしいっていうもんだ」
  ちょっと頭が足らない与太郎ですが^^; 辰さんを見かけたので辰さんに。
与太郎「おい辰さん、あたいの顔赤いだろ」、辰さん「赤えな。酒粕でも食ったのか」
与太郎「そうじゃねえよ。酒飲んだんだ」、辰さん「へえ、そうか。もう酒が飲める
一人前の男になったのか。今度、一緒に飲みに行こうじゃねえか。で、どのくらい飲ん
だんだ?」与太郎「このくらい大きいのを二枚も飲んじまった」、辰さん「なんでえ
やっぱり酒の粕じゃねえか!!」、与太郎「分かるか・・・」辰さん「それを言うなら
これくらいのでグゥーと二杯やったと言ってみな」、辰さん「言っておくが二枚はだめ
だぞ、二杯だぞ!!」、与太郎「肴はどうする?」、辰さん「そうさな、マグロのぶつ
切りとほうれん草のおひたしぐれえにしときな・・・」
  今度は辰さんに入り知恵されて、今度は寅さんに・・・・
与太郎「寅さん、おれの顔赤いだろ」、寅さん「おや?走ったのか逆立ちで歩いて来た
のか」、与太郎「そうじゃねぇやい。酒飲んだ」、寅さん「ほう・・・どのくらい飲ん
だんだ?」与太郎「このくらいので二杯飲んだ。肴はマグロのおひたしとほうれん草の
ぶつ切りだ」、寅さん「おいおい、あんまり無茶すんなよ。冷や酒は毒だぞ、お燗して
飲んだのか?」
与太郎「心配すんな、焼いて飲んだ(^^ゞ」

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
今回はバンマスのこーちゃんさんがご都合で欠席、ピンチヒッターで よーちゃんさんの
ご友人のニューキャッスルのKさんがギターで参加されました。
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DSC09530.jpg

・「井戸の茶碗」:小圓鏡さん
麻布茗荷谷に住む正直者のくず屋で清兵衛。ある日、裏長屋で身なりは粗末だが、品の
ある器量佳し17,8の娘に呼び止められ、浪々の身の父(千代田卜斎)に会ってくれと。
清兵衛は卜斎から「仏像を200文で買い取ってくれ」と懇願される。清兵衛は「自分は
くず屋で古物商では無いと断ります」しかし卜斎「そこを何とか」と「ではお預かり
する」と言う事で卜斎に200文を渡し仏像を受け取った。
仏像を荷の上に乗せ、細川邸の下を通りかかると、若い家来の高木佐久左衛門が仏像を
見つけ300文で買取ります。清兵衛は卜斎に300文で売れたと利益の半分の50文を何とか
受け取ってもらい、これでこの話しは終わったかと思えた。
仏像を購入した高木、余りにも汚れていた仏像なので綺麗にしてやろうと、ぬるま湯で
仏像を洗っていると、台座の紙が破れ中から50両が出てきた。高木は清兵衛の来る
のを待ち受ける。高木が待ち受けている事がくず屋仲間で噂となり清兵衛は自分の事と
判った。細川邸を通るのを避けるもののどうしても通らざるを得ない事があり、いざ
通りかかると購入した高木からお咎めを受けるかと思いきや「仏像は買ったが50両は
買った覚えはない」と、清兵衛は「仏像に入っていようがいまいが購入された高木様の
物」と断るが、50両を卜斎に返す事に。
50両を卜斎に家に届けに行くが「売った仏像から何が出ようとも自分の物ではない。
その金は受け取れぬ」という。再び高木の所へ行くが高木も受け取らない。
困った清兵衛さん、卜斎の長屋の家主に相談し卜斎と高木に20両づつ、清兵衛に10両と
いうことにし、卜斎は20両のカタに普段使っている汚い茶碗を高木に渡すことでやっと
納得してもらった。
この経緯を聞いた細川の殿様に高木が茶碗を見せると、「これは『井戸の茶碗』という
世の名器だ」と、殿様は高木より300両で買い上げる事となった。高木が半分の150両を
受け取るのは良いが問題は卜斎。高木に頼まれた清兵衛ですが卜斎はむろん「その金は
受け取れぬ」と。
またまた困った清兵衛さん、「また高木様に何か差し上げてその代わりに150両もらう
ことにすればいい」というが、卜斎にはもう高木に渡す物がない。卜斎は考えたあげく
150両を支度金として娘を高木氏へ嫁がせたいという。
清兵衛さん、早速この話を高木に伝えに行く。高木も千代田氏の娘なら間違いないと
話は早い。清兵衛は高木にこの事を伝えに行く。「今は裏長屋に住んでいて、ちょいと
くすんでいますが、こちらに連れてきて磨いてご覧なさい、いい女になりますよ」
高木「いや、もう磨くのはよそう。また小判が出るといけない」と

・「シャンソン」:なだれさん
なだれさんの話しを聞いて「この曲って、こんな題名でこう言う話があったのか」と
いつも思います。今回も3曲を、内一曲はお客さんからのリクエストだとか。

・「伊勢佐木町ブルース」:藤助さん
十八番の「よこはま」の地名が入った曲についてのトークです。いつものことながら
「よこはま、いせざきちょう」等の言葉を連呼しているだけで地名を他の地名にしても
違和感が無い、つまり地名以外の部分で横浜が判るような誌じゃ無い・・・って
言うもの。まあ毎度ですが面白いです。
いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」
横浜在住だった美空ひばり「港町十三番地」などなど^^;

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  この日はまだまん延が発令中のさなか、なので藤助さんを囲んでの
  打ち上げは無し^^;
  と、言う訳でSSブログ仲間の4名+αで打ち上げをすることにしました。

・最近はこの店でやるのが定番となってきました
ここの中華料理、リーズナブルな価格で美味しいんですよね。そして白麻婆が絶品
なんです。
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・打ち上げの乾杯
SSブログのメンバー、よーちゃんさん、さる1号さん、Rchoose19さんと自分の4名と
ニューキャッスルのKさん、Yさん、そしてJプロじゅんじゅんさんの総勢7名での乾杯。
大勢での乾杯、ビールが旨かったこと^^;
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この後は紹興酒にスイッチしたメンバーです。
DSC09555.JPG

・今回の肴
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ
今回はこんな感じ、色んな料理を頼みましたよ。で、最後に白麻婆を頼むつもりだった
のですが、結構お腹いっぱいになっちゃって頼むの止めちゃいました^^;
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  ニューキャッスルの皆さん、じゅんじゅんさんも含め、いつものメンバーと
  いろんな話しで盛り上がりましたよ・・・
  盛り上がりすぎて、お店の方から「もう少し小さな声で」なんて
  注意されちゃいましたよ(^^ゞ

さて次回はGW明けの5月21日とか、さすがにコロナは落ち着いていると良いのですが。
皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会19(前編) [落語]

前回が10月中旬でしたから4ヶ月、かな~り遅い新春?演芸会が開催となりました。

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・今回の出演は・・・
今回は若い方の出演はありませんでした、高校中学の方は期末試験なのでしょうか。
勿論小学生の子達は、まだまだワクチン接種がまだですからね^^;
その代わり今回新たに加わった方も居られました。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさん及びJ-Projectバンドのみと
  なります、ご了承の程。

・「ます落とし」:あかねさん
今回で2回目の あかねさんです。「ます落とし」って、こう言う噺があるのでは無く
小咄をいくつか集めて、纏めて噺たものです。
なので「何を噺たの?」と聞かれても、内容忘れちゃっているので書けないんです
ゴメンナサイ(^^ゞ

・「マジック」:ヒデオさん
初めての方です、ご年配の方ですがマジックを披露して頂きました。
マジックを5個ぐらい披露して頂いたでしょうか、でも普通のマジックでは種明かし
しないのですが、全部種明かしするマジックでした^^;

・「鼾駕篭(いびき かご)」:蓬生さん
昔の移動手段として駕篭があります。目的地に着くまでには、駕籠賃のほかに祝儀を
払っていました。
先棒:「お~ぅ相棒」後棒:「 え~なんだい?」
先棒: 「昨日乗せたお客様な~、粋な方だったじゃァねェか」後棒:「 おお、そうだ
そうだ。粋な方だったナァ」
先棒:「 駕籠から降りる時に『おれも長げぇこと駕籠に乗ってるけども、おめェ達
ぐらい担ぎっぷりの良い駕籠屋は初めてだ』おれ達に一分づつ祝儀くれたっけ」
後棒:「 そうだった、そうだった。いいお客だった」
この噺を聴いた駕篭のお客、自分も祝儀をはずまされると思いタヌキ寝入りを決め込み
ます。
先棒: 「おぅ、いびきが聞こえるじゃねェか。チェッ、しょうがねェな・・・」って事で
駕篭を揺すったりしてお客を起こそうとしますが、お客も起きてたまるかと必死にタヌキ
寝入りを続けます。で、駕篭は目的地に近づいてきたので、お客を起こす事に。
先棒: 「え~、お客様!お客様!」客「あ~良く寝た。なんだい?駕籠屋さん。」
「ゆんべ、粋な駕籠屋に乗ってな、 駕籠から降りる時にね、『あたしらも長いことこの
稼業をしてますが、お客様ぐらい乗りっぷりの良い方は初めてでした”ってんで、一分づつ
祝儀くれましたょ・・・」
篭屋の二人、担いだまんま「ぐ~~~~^^;」

・「日本舞踊」:都志美さん
都志美さんが三舞を披露。前回ご一緒だった紫扇会の方は脇にいるだけ「あれ?二人で
舞うんじゃなかったんだと・・・」。紫扇会の方はこの後に別で舞われました。

・「おごろもち盗人」:きゃらめるさん
DSC09481.jpgDSC09492.jpg今回は早めの登場の「きゃらめる」こと、よーちゃんさんです。
今回のお噺の「おごろもち」とは地中に穴を掘ってトンネルを作り生息している「もぐら」の事で、昼間、商人のふりをして、目星を付けた家に入り、かんぬき、掛け金の位置を覚えておき、夜になって地面を掘って穴を開け、手を伸ばして外して押し入る。この手口から「おごろもち盗人」と呼ばれています。
さて本題に戻りましょう。
支払の締めが近づいたある夜、亭主はしきりに算盤をはじきます「う~む何度やっても勘定が合わん」と独り言を言いつつ算盤をはじき続けます。「幾らやっても5円合わない、この店への支払を待ってもらうか・・・」等と考え始めます。女房は「夜も遅くなったんだからもう止めたら」と言いますが、亭主がカミさんへ「どうしても数が合わんのだ・・・」と。カミさん「ゴメンナサイ、私売り上げから少々使わせて頂きました」と、何に使ったかと聞くと、あれやこれや使ったと^^;
と、話していると、土間の端から手がニョッキリ!!そう、おごろもち盗人が穴を掘って外からかんぬきを外そうとしています。しかし、穴を掘った位置が悪かった、かんぬきに手が届きません。土間から伸びた手を発見した亭主は、カミさんを呼びます。「おい、この手をオレが捕まえるから、お前は手を縛り上げて上に吊せ」と。一二の三で盗人の手を掴み縛り上げた夫婦です。亭主は「朝までこのままにして警察に突き出してやる」と、そうすりゃ褒美の金ぐらいくれて、かみさんが使った金の穴埋めも出来るだろうと考えます。
泣き言を言い始めた盗人ですが、全て亭主にウソだと見破られます。(この部分が割と長く、面白いのですが書き出すの長くなるので、この程度で^^;)
夜な夜な歩と通りが少ない夜道ですが、借金抱えた男が盗人の脇を通りかかります。男は「なんぞ、ここで何しとる?」と。盗人はしくじって捕まった事を話します。何と厚かましい事に男に逃げるためにたすきに入れた財布の中に小刀があるから取りだして欲しいと頼みます。男は「小刀だけか」と聞くと「多少の銭が入った財布だ」と。男は盗人の財布を取り出しますが、何と持ち金取られてしまいます。
盗人、男に対して「泥棒~~~~!!!」

・「しわいや」:あずきさん
今回のお話は藤助さんが落語を初めて教わった時の題目だそうです。この題目は小咄
教室の生徒さんも何名か演目として行っている題目です。さて師匠の「しわいや」は
どんな感じなのか楽しみです。で、お噺のあらすじは・・・
ケチ道を極めた男が他のケチ道の男と自分のケチ自慢を話し始めます。最初は扇子の
使い方「扇子を半開きにして片方づつ5年、併せて10年使える」と言うと「わしは
全てを開くが自分の顔を動かせば一生持つ」と訳のわからない事?で切り返します。
更に「では飯の食い方は」と言う話になり「梅干し一つを三度の食事に分けて食べる」
と言うと相手は「ただ見つめるだけで梅干しを見て出てくる酸っぱい唾液で食べる」と
またまた切り返した。他色々なケチ自慢の話をしますが尽く切り返します。
この先に噺が続くのですが、あずきさんの噺はここまでとなりました^^;

・「日本舞踊」:紫扇会
紫扇会の方は、ここのパートで舞を披露され自分全然判んないんですよね自分全然判ん
ないんですよね・・・・出演されている方には悪いのですが(^^ゞ

・「きゃいのう」:㐂ん肉さん
中入り前のとりは、今回も㐂ん肉さんでした。
友人同士が久々に会った「お前、今何やっているんだ」と聞くと「役者だ」と。どんな役をやっているのか聞いてみると、最初は馬の後ろ足とか友人が出演している事が判らないような芝居ばかり、だが今回は台詞付きでちゃんとした役をもらえたと言う。
どんな台詞なのかと聞くと、一言「きゃいのう」だけですがと。何じゃ!?その「きゃいのう」と言うのはと聞き返すと、「幕が開くと、腰元が三人掃除をしています。そこに乞食がやって来て、それを見つけた腰元が台詞を言うんです。一人目が『むさくるしいわい』、二人目が『とっとと外へ行(ゆ)』、そして自分が『きゃいのう』」と言う事らしい。(※「とっとと外へ行きゃいのう」と言う台詞を三人で割り振って言っている)これを仕草交えながら説明した。
「これから出番なので、これで失礼」と言う事で役者の友人は芝居小屋へ、出番となったのですが友人の頭には何と先ほど話していた友人が吸った煙草の燃えかすが・・・既に舞台にいる中、一人目の腰元が「むさくるしいわい」、二人目が「とっとと外へ行……」、そして自分の番だが、緊張し且つ頭の火勢が上がってなかなか台詞が出てこない。そうとは気づかない仲間が、こうすれば思い出すだろうと、ふたたび「行」と言ったところで、ヤツの尻をつねると、「うひゃひゃひゃ、う~ん熱いのう」と

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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第24回 はな家寄席 [落語]

コロナ禍でかなり間が開いてしまった はな家寄席ですが、ほぼ1年半ぶりに行った kinkin
です。

hanaya_yose24.jpg

・2番のチケット!?
前売りを買いに行ったのが10月終りごろ、前回のはな家寄席が9/23だから1ヶ月後で
売れたのは自分の含めて2枚って事!?さて、当日までに何枚売れるのか・・・^^;
ticket24.jpg

  さて何名来るのかな・・・気になりながらお店に向かった kinkinです。

・現地到着
いつもの通り狸小路の入口の写真です。横浜駅に着いたのが13時頃、開場まで30分
ほどあるので、大好きな東急ハンズでDIYの材料を物色して時間つぶしをして^^;
13:30丁度にお店に入りました。既に常連のさる1号さんは彼のホームポジションに
着席しておりました。
DSC08974.JPG
DSC08977.JPG

  自分のチケットが2番だったので人数を心配しましたが、元々10名程度で
  考えていたようで全席が埋まっておりました、自分含めて数名なんて事
  想像していましたが、取り越し苦労でしたね^^;

・瀧川 鯉丸さんの独演会
DSC08978.JPG開演時間となり はな家の
マスターが冒頭の挨拶を
終え、鯉丸さんの登壇と
なりました。

今回は以下の3席を
 ・鷺(さぎ)とり
 ・真田小僧
    中入り
 ・へっつい幽霊
いつもの通り噺のあらすじを

・噺が始まりますが・・・
さてまくらが始まりましたが
話し始めたまくらですが、なんとオチを忘れてしまったとか・・・(爆)と言いながらも
まくらから本題に継いでいきます。

・「鷺とり」
男のところに友人が訪ねてきた、その友人「今何処に居る?」と尋ねたら「お前の目の
前」だとか、「何で食っている」と訊けば「箸で食う」な感じで話しをはぐらかす。
結局の所、何せず働きもせず居る事が判った^^; 友人から「何か仕事はしないのか?」
と、訊かれ「鳥を捕って売る」と。「何の鳥をどうやって捕るか」と聞いたら「雀を
酒に漬けた米と落花生、ホウキとちりとりで」と・・・どうやって捕まえるか訊いたら
酒に漬けた米を撒き雀をおびき寄せる、しかし雀も警戒し中々寄ってこないが好奇心な
雀が食べ始めその内に多くの雀が米を食いに来る。酒に漬けた米だから雀たち、酔っぱ
らってくるから、マクラ替わりに落花生を撒いてやり、寝たところをホウキとちりとりで
一網打尽にするとか。「それで上手く捕らえたのか」訊いたら「慌てていて逃げられた」
と^^;(鯉丸さんの雀の真似が、これまた面白い)
やはり捕まえられないじゃないかと友人に言われるが、雀を捕るのは出来ないが別の
鳥を捕まえると。何と警戒心が強い鷺を捕まえるとか。
鷺を近づいてきていないように見せかけて、夜の上野の不忍池へ、鷺が見張りの一羽を
除いて寝ているところを先の方法で捕らえる事に(これまた鷺に忍び寄る鯉丸さんの
仕草が面白い)。
上手く捕らえる事が出来た鷺ですが両手が塞がっては何も出来ない、何と着物の上から
締めている帯に鷺の首を通して持って帰る事に・・・夜が明け始め鷺も目を覚ましたが
捕まった事に気づきバタバタとし始めた、鷺が羽ばたき始めたら何と男は宙に浮いて
仕舞い「こりゃ、たまらん」と鷺を放したは良いが、自分は宙から落ちている状況
やっとの思いで大きな棒に掴まり難を逃れた。
良く見れば、遠くに上野の不忍池、ちょっと下には仲見世、そして浅草寺が見える。
で浅草寺と言えば五重塔、何と鷺によって浅草の五重塔まで飛ばされた事に気づいた。
仲見世や浅草寺のお参りの人達にも五重塔の天辺に男がいる事が判り騒ぎに、浅草寺の
坊さん達も駆け寄り救出作戦となります。坊さん達大きな布団を持ち出し、男に対して
「この上に飛び降りろ」と最初拒んだ男ですが飛び降りる事に。何と坊さん、ピンと
布団を張ったため布団からバウンドして元の五重塔の上へ逆戻り!!!再度チャレンジ
しますが、張りすぎた布団なので今度は緩めて受け構えます。男は無事地上へ・・・
布団の四方を持ち男を待ち受けた坊さんたち、布団に落ちた布団に落ちた男によって
引きずられ4人の頭がゴッツンと・・・

・真田小僧
息子が小遣いほしさに親父に おべっかいを。しかし親父さんは息子の魂胆は見抜いて
おり、小遣いは やらんと。息子は「なら、おっかぁから」と。親父さん「オレが稼いだ
金は、かかぁが持っているのだから、かかぁに言っても無駄だ」と言いますが、息子
「おっかぁに口止め料で小遣いもらった」と・・・
親父さんカミさんからの口止めの内容が気になる、息子に聞きただすが「タダでは
話せない」と、渋々息子に10銭を渡す。息子曰く「ある日、親父さんも良く知る おじ
さんが来て、カミさんが喜んで家に迎え入れた」とか、ここで話が切れ、さらに金を
せびられる親父さん、やむなく追加の小遣いを。
カミさんは息子に小遣いを渡し「遊びに行って来いと」言われたとのこと。息子は
一旦外に行くものの直ぐに戻って来て様子を盗み見する事に^^; 真っ昼間なのに布団を
敷いて・・・とカミさんの浮気話かと思いきや、難の事は無い、いつも来ている按摩の
おやじさんだった。まんまと息子に小遣いを巻き上げられてしまった。
さもするとカミさんが帰ってきた、カミさんに息子から小遣いを巻き上げられた話しを
すると、カミさんから「ウチの子は近所の子ども達より知恵が働くなんて」言われてる
と、おやじさん「あいつは知恵が働くのでは無く訳じゃ無い」と、知恵者と言えばと
真田幸村の子どもの頃の話しで「真田三代記」の一説をカミさんに語り始める。
親父さんから巻き上げた小遣いを持って遊びに行った息子が戻って来て、親父さん
「何処に行ってたんだ」と、息子は「有り金全部使って講釈を聞きに行った」と、
「講釈!?何を聴いたんだ」と息子に言うと、カミさんに話した「真田三代記」を話し
だした親父さんが話していた事を盗み聞きして居た^^;
息子は親父さんに六文銭の並び方について教えてくれと行ってきた、親父さんは息子の
穴空き銭を並べて並べ方を教えたら、息子が「自分も並べてみたい」と言い、自分で
穴空き銭を並べてみた。何度かやり直し正しい並び方が出来たら何と銭を懐に入れて
逃げて行ってしまった。
親父さん「こん畜生、また講釈を聞きに行くのか!!!」
息子「今度は焼き芋を買ってくる」
親父さん「ああ、いけねえ うちの真田も薩摩(サツマイモ)へ落ちた」

  ここで中入りとなり、一旦休憩となりました。

・へっつい幽霊
道具屋に置いてあるへっつい、3円で売れるが何故かすぐ客が引き取ってくれと言って
戻ってくる。1円50銭で引き取るので、返品があるたびに儲かる。しかしこの話しが
広がり他の品物も売れなくなってくる。聞くところ、あのへっつい、夜な夜な へっつい
から幽霊が出るというのだ。道具屋の女房と話し、1円つけて誰かにもらってもらおうと
言い出す。
この話を聞いていたのが隣の裏長屋に住む熊五郎、向かいの道楽が過ぎて、勘当寸前の
大店の若旦那に声をかけて、へっついと1円をもらい道具屋へ。
道具屋で1円とへっついを受取運び出す二人、若旦那が路地でよろけて、へっついの角が
割れ白いかたまりが落ちた。へっついを若旦那の家に入れ、熊五郎の家で落ちた白い塊を
開けてみれば300円の大金だ。仲良くきっちり150円づつ分け、熊五郎は博打場へ若旦那は
吉原へまっしぐら。
有り金全てを使い果たした若旦那、熊五郎が長屋に帰ってくる。夜更けに若旦那の家に
置いてあるへっついから幽霊が「金返せ~」と現れる。驚いた若旦那が熊五郎の家に飛び
込み、これまでの状況を話した。
夜が明け熊五郎は若旦那の大店に向かい「幽霊に金を返さないと若旦那の命がは危ない」
と300円を預かり戻って来た。へっついを熊さんの部屋に移し、明るいうちから幽霊が
現れるのを待つ。やっと現れた幽霊の話を聞くと、幽霊は長兵衛と言う、博打で大儲け
した金の一部をへっついに埋め込んで、フグ鍋で一杯やっていたら、フグに当たり死んで
しまったのだという。
熊五郎は幽霊と交渉、談判して150円づつに分けることで話をつける。お互い博打好きの
二人、中途半端な金はいやなのでサイコロ賭博でどちらかにおっ付けてしまおうという
ことになる。
サイコロ二つを壷に入れ、出た目の合計の長(偶数)か半(奇数)で勝負だ。むろん幽霊は
長兵衛の名の通り「長」で勝負する。いざ、壷を開けると「半」。幽霊はがっかりするが
幽霊の長兵衛「親方、もう一丁、勝負お頼みもうしやす」と
熊五郎「折角だけどそれは断わろうじゃねえか、お前は銭のねえのは分かっているんだ」
幽霊の長兵衛「親方、安心してください。あっしも幽霊だ、決して足は出しません^^;」

  これで、お噺はお仕舞い。打ち上げの準備の間暫く外で待ちます。

・打ち上げの乾杯
緊急事態宣言やまん延防止によりお酒の提供が出来ていませんでしたが、解除されて
大ぴら?に飲む事が出来るようになりました^^; 鯉丸さんの音頭で乾杯。
DSC08989.JPG

  今回一緒にテーブルに着いたお向かいの方は、前日にこの店で
  定年退官の送別会を行われた自衛隊の方、自衛隊に関わる話しで
  盛り上がりました。
  浦賀水道だったかな、何と全ての艦船は12ノット以下の速度での
  航行が必要で速度違反すると、自動車の速度違反と比較にならない
  くら、厳しいものだとか。

・ここでボジョレーが飲めるとは
ど~んと据えられた酒樽、前日の送別会で開けたボジョレーの樽なのですが
飲みきれず残り、今日の打ち上げのため残して頂いたそうです。
(まだ半分残っているとか)いや~~~ラッキー!!!
DSC08982.jpgDSC08999.JPG

・頂いた料理の数々
今回も沢山の料理が出てきました。いつも事ではありますが食べきれ無いくらいの量^^;
これでも昼飯の量を控えめにしてきたんですけどね(^^ゞ
DSC08997.JPGDSC09000.JPG
DSC09001.JPGDSC09002.JPG

  この日はボジョレーもあることで、珍しく日本酒が出ませんでしたね^^;
  とはいえ、皆さん飲む飲む・・・

・〆は納豆とろろ飯
既に胃袋には隙間はありません^^; 完食は諦めました・・・それにしても毎回の事
ながら食べきれません。
DSC09004.JPG

  時間も18時を回ったところで、鯉丸さんの三本締めで
  お開きとなりました。この日は素直に このまま帰宅なんですが・・・


・何やら撮り鉄が沢山居る
横浜駅の北口改札からホームへ上がっていくと人だかりが、なんと上りの7番線に
485系お座敷電車「華」が停車中、これを撮るために沢山の人が居た訳です。
と、言う自分もシッカリと撮影(^^ゞ(模型鉄から撮り鉄に鞍替えしたの?なんて
言わないでね^^;)
DSC09005.JPG

  撮り終えて、来た下りの電車に乗って帰宅した kinkinでした。
  因みに次回の はな家寄席は来年の1月29日に雷門音助さんだそうです。

では。

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蒔田演芸会18(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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・「日本舞踊」:紫扇会
いつも出演される 都志美さんのお知り合いの方、二名が参加され三名が一舞ずつ踊られ
ました。でも、日本舞踊って自分は良く判らないんですけどね(^^ゞ

・「甘酒屋」:まつりさん
初高座の二人目の方です。本当だったらもっと早い出番だったらしいのですが、会場に
来れるのが遅くなったことから中入り後になったとか。
甘酒売りが「えぇー甘酒ぇー、甘酒ぇー」と売りに回っています、男が甘酒売り に
「あついかい?」と聞いたら甘酒売り「へい、お熱うございます」と。
男「だったら日陰を歩きねぇ」と甘酒売りを茶化しただけで去って行った。
再び商いを始める甘酒売り。これを端で見ていた少々間の抜けた別の男、自分も真似
して甘酒売りをおちょくってやろうと考えた。
男「おうっ甘酒屋!、あついかい?」と。甘酒売り、その手は喰わぬと「へい、丁度
飲み頃でござい」と。男は切り返すことが出来ず「うっうっ、そ、そぉーかい。じゃあ
一杯くんな」となりました^^;

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
今回はよーちゃんさんが新しく買ったバンジョー、自分らにとってはの初披露です。
さて高座に上がった皆さんですが、今回ベースギターのぶんぶんさんが仕事の都合で
欠席です。
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今回リーダーのこーちゃんさん、イマイチの調子でした。ちょっと心配。

・「落語教室」:藤助さん
いつもの通り近況の話しで笑わせて、落語一席ではなく、落語の話し方のポイントに
ついて・・・
落語で食べる仕草が沢山ありますが、手の形やその仕草、あえてオーバーや行うことで
あたかも噺で出てきた食べ物を食べているのかと思えるようになります。例えば饅頭
そのまま口に入れる仕草だけなら饅頭なのか他の食べ物どうか判らないけど、一旦饅頭を
手に取った仕草をして饅頭を二つに割り、割った半分を口に持っていくと、如何にも
饅頭を食べているように見えます。
そば屋で蕎麦を受け取る際も、片手は丼を持ったような形にし扇子を丼の縁に見せれば
如何にも丼を渡す(渡される)感じになります。で、蕎麦を食べるとき一旦丼を箸で解す
仕草をして蕎麦をオーバーに箸で高くつまみ上げるのがポイントだそうです。でも
うどんの場合はこれは行わないとか・・・驚きなのは蕎麦やうどんをすする音。ソバと
うどんでは異なるすする音なんです。これは練習しないと無理ですね^^;
以上、落語教室のお話しでした。

・「崇徳院」:きゃらめるさん
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DSC08871.jpgとりを受け持った「きゃら
める」こと、SSブログの
よーちゃんさんです。
でお噺は・・・
大旦那が息子が具合が悪く
寝込んで、誰とも会いたく
ないと伏せっているという
事で「若旦那(息子)の仲の
良いの友人である熊さんなら
会ってくれるだろう」と
熊さんに若旦那と話しをして
もらうことになった。
熊さんが若旦那に床に伏せて
いる理由を聞くと、何と
恋患い^^; と言う事が判った。
若旦那から聞いた話しでは、相手は20日ほど前に清水さまにお参りに行った時、茶店で
出会った水もたれるような綺麗な娘さん。自分の茶巾を店に忘れ それを若旦那が その娘
さんに渡してあげたとか。その娘さん お礼にと「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の」と
書いた紙を渡してくれた。しかしこの句には下の句が書かれていない。この句は
百人一首の崇徳院の句、下の句は「割れても末に逢はんとぞ思ふ」と、若旦那に気が
あることを思わせる内容・・・若旦那も、この娘さんに一目惚れと言う訳けだった。
この事を大旦那に報告したら、大旦那は熊さんに「息子が惚れた女性を見つけたら
借金は棒引き、今住んでいる三軒長屋をくれる」と言われた。
大旦那に頼まれ毎日ヘトヘトになりながらも聞き込みに行く熊さん、一行に見つかり
ません。熊のカミさんが「アンタどう探しているんだい」と聞いたら「人が集まる
湯屋や床屋で聞き込みをしている」とか、かみさん「アンタそれじゃ見つかる訳無い
だろう」と「何か手がかりみたいなものは無いのかい?」と聞いたら「そう言えば
『瀬をはやみ岩にせかるる滝川の』と句を残したと言っていたっけ」と、「なんで
そんな手がかりがあるのに・・・」とカミさん。「それを湯屋や床屋で言ってみては」
とアドバイスした。
改めて湯屋や床屋に向かう熊さん「瀬をはやみ・・・」恥ずかしいのか中々大きな
声で言い出せない。言い出したかと思ったら、全く関係無い子供たちが集まったりと
床屋で改めて「瀬をはやみ・・・」、そうすると、店(たな)のお嬢さんが恋患いを
して、崇徳院の歌を手がかりに相手を探し回っている頭(かしら)に出会う。
お互いの店に来いと、もみ合っているうちに、床屋の鏡を割ってしまう。床屋の主
「そ~ら、やっちまった。鏡割っちまって。どうしてくれるんだい!!」
頭は「なぁに心配いらねえ、割れても末に買わん(逢はん)とぞ思う」と^^;

  きゃらめるさんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  この日はとりあえず藤助さんを囲んでの打ち上げは無し^^;
  と、言う訳でSSブログ仲間の4名で打ち上げをすることにしました。

・前回寄った中華料理店で
前々回の蒔田が終わった後に向かったお店です、ここの白麻婆が美味しいんですよね。
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・打ち上げの乾杯
SSブログのメンバー、よーちゃんさん、さる1号さん、まこさんと自分の4名での
乾杯です。いや~~~久々の外飲み、乾杯のビールが旨かったこと^^;
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この後は紹興酒にスイッチしたメンバーです。

・今回の肴
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ
今回はこんな感じ、色んな料理を頼みましたよ、最初に頼んだ蒸し鶏と枝豆は1人前ずつ
にして、他の料理を頼めば良かったかな・・・予想外に量がありました^^;
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  呑みながらで久々の話しが盛り上がりましたよ・・・既に次のオフ会の
  話しに^^; よーちゃんさん行きつけの中華街のお店でやろうとか
  ビール工場ツアー再開して、アサヒビールの足柄に行こうとか色々
  オフ会は1年半自粛してやってませんからね(^^ゞ

食べながら飲んで話していましたが早くも20時。この時間でシッカリ切り上げる
ことにしました。
さて次回は年明けの2月26日とか、第6波が来てないと良いのですが。
皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会18(前編) [落語]

前回の6月から4ヶ月。夏のコロナまん延で危ぶまれましたが、緊急事態宣言も延長
されたものの何とか先月末で解除となり無事の開催となりました。

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・今回の出演は・・・
今回は2名の新人の方が初高座となりました、それ以外にも初めての出演も。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさんのみとなりますが後編での
  出演となりますので、ご了承の程。
  (要はこの記事ではこれ以上の画像はありません^^;)

・「吝(しわ)い小咄」:あかねさん
初高座の女性の方です。
『「けちんぼう」も色々な言い方がある』と言う小咄。「ケチ」「吝い」「吝嗇家
(りんしょくか)」「守銭奴」そして「六日知らず」。なぜ「六日知らず」?指で日を
数える時 五日目で全ての指を折り、六日目で折った指を開いていく。六日目で折った
指を開くことで掌にあるものが こぼれ落ちるから六日目は数えられないとか、故に
「六日知らず」と言うそうな・・・

・「桜鯛」:蓬生さん
今回が2回目の高座の男性です、前回は途中で引っかかっちゃいましたが今回は
最後までしっかり噺きりました。
大体のお殿様の食事も倹約なものだったのですが、中には毎日贅沢なものを召し
上がるお殿様も居たそうです。そう言ったお殿様、鯛など目も向かないのですが
珍しく尾頭付きの鯛に箸を付けます。一箸手を付けて、お殿様は「美味である
替わりを持て」、慌てたのが三太夫さん、高価な鯛ですから替わりなんかありません
とは言えお出しできなければ切腹、困った三太夫さんですが機転を利かし「お殿様
外の桜が見頃でございます、少々ご覧頂いては」と、お殿様の気を逸らせている間に
鯛を裏返した、「殿、替わりの鯛をご準備致しました」
その場を切り抜けますが何と再度お替わりの指示。さて、三太夫さん端と困った。
それを見ている お殿様「ならば再度桜を見てくれば鯛が出て来るか」と・・・^^;

・「京の茶漬け」:あずきさん
丁度1年前に同じネタでやっていました^^; 今回は前回より上手く噺せていましたね。
何処でも挨拶みたいな言葉のやりとりがありますが、京都では「何にもおへんのどす
けど、ちょっとお茶漬でも」と尋ねた客人に言うのが通例、普通なら「では宜しゅう
に」と訪問先を出るのだが、ある浪速の商人が京の訪問先で、先の言葉の意味を判り
つつ、本当に茶漬けを出させると言うお噺です。
京の訪問された女将さんも「ほんまに茶漬けを食いに来おった」と判ってながらの
対応で、商人と女将さんのやりとりが面白い話です。商人何とか一膳の茶漬けを
口に出来たが物足らないので、色々媚びを売りお替わりを頂こうとしますが女将さん
そんな事は百も承知ではぐらかせます。オチは商人から「良い器だが清水焼か」と
訊かれたら女将さん、空っぽのおひつを商人に突き出し「これと一緒にそこの荒物屋
で買うたん」と。

・「六尺棒」:春好さん
一昨年に蒔田演芸会の高座に上がられているのですが、聞くところ藤沢での藤助さんの
教室に通われているとのこと、今回は「六尺棒」です。前回の蒔田では関東学院の
生徒さんがやりました。
何処にでも道楽息子と言うのが居ますが、ここの店の息子も かなりのもの、遊郭に
遊びに行って暫く帰って来ない、金が無くなり仕方なく家に帰ってきました。
戸を叩いて店の若い者たちの名前を呼ぶが、起きているのは口やかましい親父さん
「夜分ドンドンと戸を叩くのはどなたですか。商人(あきんど)の店は22時限りですから
お買いものでしたら明朝に願います」。そしたら「せがれの孝太郎です」
親父さん「孝太郎のお友達ですか。あんな道楽者でやくざなせがれは、親類一同相談の
上で勘当しました、もう帰って来なくともいい、とお言付け願いますよ」と
孝太郎が「行くところがないから死んでしまおうかな」と、親父は「死ぬ死ぬと言って
死んだためしがないと、お言付けください」と切り捨てた。
孝太郎は「この家を他人に取られるのはいやだから、火をつけて燃やしてしまいます」
と大声でおどす。戸の隙間から見るとマッチを擦っている。本当にやりかねない
近所の手前もあるので親父は六尺棒を持って戸を開けて外に出て、逃げ出した孝太郎を
追いかけます。
町内を逃げ回り物陰に隠れて親父をやり過ごした孝太郎が家まで戻ると、戸が開いて
いる。これ幸いと中に入って心張棒をかってしまう。そこへ親父が戻って来た。
用心のために番頭が戸を閉めてくれたのだと思って戸を叩くと、中から「夜分ドンドン
と戸を叩くのはどなたですか。商人の店は22時限りですから、お買いものでしたら明朝
に願います」と先ほどの親父の台詞を。親父さん「俺だ、俺だ、親父の孝右衛門だ」 
孝太郎は「孝右衛門のお友達でございますか。しみったれて金を貯め、しまいには身上
(しんしょう)をどんなに大きくするか分かりません。あんな親父は世の中のためになり
ません。親類一同相談の上、勘当したとお伝えください」と
親父さん「そんなにまねがしたければ六尺棒持って追っかけて来い」と

・「シャンソン」:なだれさん
今回はマイク有りです^^; で、いつものとおり3曲を。

・「壺算」:㐂ん肉さん
中入り前のとりは、㐂ん肉さんでした。
とある家で一荷入りの水壺から水が漏るとカミさんが旦那に「代わりの水壺を買って
きて欲しい、買うなら倍の量の二荷入るものを」と。で、カミさんは旦那だと店からの
言われた金額で買ってくるだろうから、少しでも安く買ってきて欲しいので、旦那の
友達に一緒に行ってもらうように頼んだ。
旦那は友達と瀬戸物町に水壺を買いに出かける。瀬戸物屋の店に来ると旦那さんは
一荷入りの水壺の値段を聞き始める、店の主は「3円50銭で、ございます」と。
そこに割って入る友人が「配送は要らぬ、またひいきにさせてもらうなど」と値切り
3円で買うことにした。そして3円を払い持ち帰ることに・・・旦那は「カミさんは
二荷の物を」と言ってたのにと溢す。友人と一荷の水壺を担いで運ぶが友人の指示通り
歩いて行ったら先の店に。
友人「済まん、欲しかったのは二荷の物だった、二荷だと幾らになる」と店の主に
尋ねた。主は「倍の大きさなので7円」と言ってきた。友人「7円、何とかならんか」と
店の主を口説き落とし6円に負けさせた。また買ったばかりの水壺は「何も使ってない
から売った3円で引き取りましょう」と言うことになった。
友人「では壺をお返しします、で3円はここに」と、店の主は話に乗せられ「はい」と
言ったものの合点がいかない、店を離れつつある二人を呼び返し「金が足らない」と
言い出した。
友人は口八丁に「壺返却で3円、ここにある3円で計6円だ」と煙に巻きます。しかし
納得がいかない主、友人は「算盤で計算してみろ」と言い、計算すると6円になる。
何度やっても6円、でも納得しない主でしたが「ええ~、もう結構です。この壺を
持って帰ってください」と諦めた。
友人は「ははっ、こっちの思う『壺』だ」と^^;

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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蒔田演芸会17(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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  中入りが過ぎて後半に、残すは4つの出番のみとなりましたが・・・

・「六尺棒」:ど楽さん
関東学院の生徒さんかな?楠利家 ど楽(くすりや どらっく)との事^^;さすが中入り後に
上がってくる方なので上手いですね。
戸を叩いて店の若い者たちの名前を呼ぶが、起きているのは口やかましい親父さん
「夜分ドンドンと戸を叩くのはどなたですか。商人(あきんど)の店は22時限りですから
お買いものでしたら明朝に願います」。そしたら「せがれの孝太郎です」
親父さん「孝太郎のお友達ですか。あんな道楽者でやくざなせがれは、親類一同相談の
上で勘当しました、もう帰って来なくともいい、とお言付け願いますよ」と
孝太郎が「行くところがないから死んでしまおうかな」と、親父は「死ぬ死ぬと言って
死んだためしがないと、お言付けください」と切り捨てた。
孝太郎は「この家を他人に取られるのはいやだから、火をつけて燃やしてしまいます」
と大声でおどす。戸の隙間から見るとマッチを擦っている。本当にやりかねない
近所の手前もあるので親父は六尺棒を持って戸を開けて外に出て、逃げ出した孝太郎を
追いかけます。
町内を逃げ回り物陰に隠れて親父をやり過ごした孝太郎が家まで戻ると、戸が開いて
いる。これ幸いと中に入って心張棒をかってしまう。そこへ親父が戻って来た。
用心のために番頭が戸を閉めてくれたのだと思って戸を叩くと、中から「夜分ドンドン
と戸を叩くのはどなたですか。商人の店は22時限りですから、お買いものでしたら明朝
に願います」と先ほどの親父の台詞を。親父さん「俺だ、俺だ、親父の孝右衛門だ」 
孝太郎は「孝右衛門のお友達でございますか。しみったれて金を貯め、しまいには身上
(しんしょう)をどんなに大きくするか分かりません。あんな親父は世の中のためになり
ません。親類一同相談の上、勘当したとお伝えください」と
親父さん「そんなにまねがしたければ六尺棒持って追っかけて来い」と

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
今回はよーちゃんさんが いつものバンジョー以外に、ウクレレも弾いています。
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この後Jプロさんは伊勢佐木町に移動し、そこで2つ目のライブです。自分も蒔田が
終了したら、追っかける予定です。

・「松曳き」:小圓鏡さん
さて残すは小圓鏡さんと藤助さんのみなのですが、小圓鏡さんが高座に上がった段階
では、まだ藤助さん到着していなかったのです^^; 時間は16:30です。小圓鏡さんは
「藤助さん来てないので自分が引っ張る事になるけど、いつまで引っ張れば良いん
ですかね・・・」とマクラを長めに取っています。とは言え本題をと噺がスタート。
で藤助さんが到着した?のは16:45ぐらいですかね・・・
殿様が「月が松の木に隠れてしまうから泉水の脇に移せと」家老の田中三太夫命じた。
しかし、その移そうとしている松は先代のお手植えの築山の赤松、万一枯らしては
一大事と、出入りの植木屋に聞くことにする。殿様は植木屋に直に聞くと言う。
三太夫は植木屋の八五郎に無礼がなきよう、上に「お」下に「奉る」をつけて答える
ようにと言い渡す。殿様の前に出た八五郎「お・・奉る」を連発し、殿様も三太夫も
自分も何を行っているのか分からない。
殿様は友達に話すようにざっくばらんに申せと言う。そうなればしめたもの すらすら
とべらんめえ調でまくしたてるが、今度は早すぎて殿様には分からない。要は赤松を
移すのは簡単で枯らすことなどないという返事だった。
殿様は安心して喜び、植木屋一同に酒をふるまう。宴たけなわの頃、三太夫に国許
(くにもと)から早馬で書状が来たのですぐ戻れとの使いが来た。家老部屋に戻って書状
を読むと、「御殿様姉上様御死去」とある。
一大事とあわてて殿様の元へ戻った三太夫は「御殿様姉上様御死去」と知らせる。
殿様は驚き「何時ご死去された」と聞く。三太夫はそこまでは読まなかったと部屋に
戻り再読だ。すると「御貴殿姉上様御死去」だった。「これは大失態、切腹して殿に
お詫びしよう」と言うのを家来が引き止め、殿に誤りを言上してからでも遅くないと
諭され再び殿の御前へ。
人違いと聞いて怒った殿様は三太夫に切腹を命じる。三太夫が腹を切ろうとすると、
殿様「待て待て三太夫、切腹には及ばん、よう考えたら余に姉はなかった」

・「都志賀の死」:藤助さん
小圓鏡さんが引っ張って、17時ぐらいで噺が終わりました。藤助さん来ないと思った
のかな・・・予定では17時で追い出しの太鼓が鳴る時間ですから。
で藤助さん「ちょっとした小咄で終わらせるのも失礼」と言う事で今回は怪談話を
タップリと聴かせてくれました。
江戸・根津七軒町に住む、豊本の師匠・豊志賀は37歳。男嫌いが売り物で、男の弟子
からも女の弟子からも評判が良く繁盛している。その豊志賀の大勢に弟子のなかで21歳
になる新吉がいる。ある嵐の晩、豊志賀は自宅にこの新吉を泊めたことからついつい
2人は深い仲になる。親子ほどに年が離れた2人だが豊志賀は新吉が可愛くてたまら
ない。いつしか2人は一緒に暮らすようになる。豊志賀の父親は皆川宗悦(そうえつ)と
いって按摩の金貸しであったが、今から20年前 豊志賀が17歳の時に深見新左衛門という
旗本に殺される。その新左衛門の倅が新吉で、当時まだ生まれたばかりであった。
2人の関係が深まるにつれて、男の弟子も女の弟子もどんどん辞めていく。そのなかで
小間物屋の羽生屋の娘、お久は相変わらず稽古に通う。新吉、お久はお互いに顔を見て
ニッコリ笑う。こんなお久に豊志賀はヤキモチを焼くようになる。それから豊志賀は
稽古に来るお久に対して辛くあたる。それでもお久は稽古を辞めず豊志賀のヤキモチは
ますます深まり、新吉と痴話喧嘩することも増える。
やがて豊志賀の目の下にニキビのようなデキモノがブツっとできズキズキと痛む。それが
どんどん膨れ上がり、半月も経つと顔の半面に紫色に広がっていく。一方の目が腫れ
ふさがり櫛ですくと髪の毛が次々と抜け落ちる。痛みも激しくなって食べ物が喉を通ら
なくなり どっと病の床に就く。新吉は薬を与え甲斐甲斐しく看病するが、豊志賀は次第
に新吉に対する恨み言をいうようになる。「新さん。前が私を捨ててお久と一緒になっ
たら私はお前を取り殺すよ」こんなことを毎晩毎晩繰り返し言う。新吉は気味が悪くて
しょうがない。大門町に住む叔父の勘蔵に相談して下総の叔母のところへ逃げようかと
考えるようになる。
ある晩、豊志賀が寝たのを見計らって、新吉は外へ逃げ出す。そこでちょうど提灯を
さげたお久と出会った。2人寿司屋の座敷へ入る。お久は義理の母親から辛い仕打ちを
受けている いっそのこと下総の羽生村の叔父さんの家へ逃げたいと思っているのだが
女ひとりでは叶わぬことだと話す。「一緒に逃げよう」新吉は言う。これを聞いたお久の
顔が突然半面紫色になり「新さん、あなたはなんと不実な・・・」と言って新吉の胸倉を
ぐっと掴む。新吉は慌てて寿司屋を飛び出し、父の勘蔵の家へと逃げ込む。 勘蔵は新吉
がいないことに気付いた豊志賀が駕籠でここに来ていると言う。障子を開けて、新吉と
豊志賀は対面する。豊志賀は物凄い形相で新吉を見つめる。身体が治ったら新吉には
好きな嫁を貰わせるので、もう少し一緒にいて欲しいと言う。豊志賀に帰って貰うため
勘蔵は駕籠を呼ぶ。新吉は豊志賀を抱いて駕籠の中に入れる。
その時、勘蔵の家の戸を叩く音がする。長屋の衆が新吉を訪ねてきた。豊志賀が死んだと
言うのだ。ウーンウーンと唸りながら台所へ水を飲みにいくところで、転んで流しの角に
顔をぶつけ右の目が飛び出していると言う。そんな馬鹿なことがあるか。現に豊志賀は
ここに来ているではないか。勘蔵が駕籠の引き戸を開けると、そこには豊志賀はいない。
先ほどここにいたのは豊志賀の幽霊だったのだ。
新吉、勘蔵ら3人は根津七軒町の長屋へと向かう。豊志賀の布団の間には書置きがあり
「お前のような不人情な奴はない。私はお前を呪って死ぬ。お前が女房を持ったならば
7人までは取り殺すからそう思え」こう書いてある。その晩に通夜、翌日弔いに出す。
8月26日、勘蔵に連れられて新吉は墓参りに行き、ここでお久と出会う。新吉はお久と
駆け落ちし江戸を離れて下総国へと向かう。松戸の宿で初めて2人枕を交わし、翌日の
真夜中、累ヶ淵と言われる鬼怒川の土手に辿り着く。雨がポツリポツリと降り出し
稲光が光る。お久は怖がり新吉に抱き着く。お久が土手の上からツルツルと滑り草刈鎌が
膝の上にブスリと刺さる。新吉は手拭でお久の足を縛り負ぶって歩く。「あなたが私を
見捨てるのが心配でなりませんわ」と背中のお久は新吉に語りかける。新吉がお久の顔を
見ると死んだ豊志賀にそっくり。新吉は手に持っていた鎌を振り回し、お久の喉元を
ブッスリと刺す、お久はそのまま絶命した。新吉は慌てて逃げるが、激しい雷鳴と雨が
降る。傍らの茂みでガサガサと音がして豊志賀の顔が浮かぶ。「豊志賀、迷ったな!」
さて恐ろしき、執念じゃなぁ。

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  自分含め まこさん、 Rchoose19さんの3人で伊勢佐木町へ
  向かいます。当初は歩いて行こうかと思ったのですが、既に
  17:45なので、タクシーで行こうかと思ったら藤助さんから
  「ここはタクシーあるようで無いから地下鉄で行った方が
  間違い無いよ」と教えてもらい、地下鉄で向かう一行です。

さて蒔田の記事はこれでお仕舞い・・・^^;
ちなみ次回の蒔田演芸会は10/16(土)との事、この時はコロナも落ち着いていて
気兼ねなく、来られるようになっていると良いんですがね・・・

では。

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