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蒔田演芸会17(前編) [落語]

まん延防止の宣言下ではありますが、3月に続き蒔田演芸会が開催されされました。
この日は何と はな家寄席も同じ日に開催ですが、我がSSブログ仲間であるよーちゃん
さんも出演と言う事で、こちらに行く事にしました^^;
はな家も音助さんが出演だったので観に行きたかったのですが、二者選択なので仕方
ありませんね・・・

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・今回の出演は・・・
今回は新人の方が増えて関東学院の生徒さんの噺もあるようで、いつものように
Jプロさん、そして今回も月の家小圓鏡さんが出演されました。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさんのみとなりますので、ご了承下さい。

・「道具屋」:たこ丸さん
相変わらずのハイトーンボイスのたこ丸さん、今回は道具屋でした。
大家の息子の与太郎。働きもせずブラブラの毎日、何とか仕事をさせようと与太郎の
叔父が与太郎に道具屋をやらせてみます。
働きもせずブラブラしていますから、働くこと自体「何のこっちゃ」と全く判るはずも
無い、とは言え渋々路地にガラクタ並べて道具屋をやることに。
色んなお客が尋ねてきますが、当然接客何かした事無いですから応対はハチャメチャ
そのハチャメチャ具合がこの噺の面白さですね。
噺はオチの所(鉄砲の話し)まで行かず途中で終わってしまいました。

・「たらちね」:二万哩さん
長屋で唯一の独り者の八五郎に嫁を取らせようと大家さんが話を持ってきます。
八五郎は嫁をもらう気はさらさら無し、とは言え大家さんからの縁談話ですから話を
聞く事に、縁談相手の女性は歳は18で、良いところのお嬢様、お武家様の家での
奉公が上がり戻ってきたと言う、話を聞けばとてもいい話。八五郎、自分にとって
こんな旨い話は無いだろう、何か裏にあるだろう」と、大家に突っ込みますと
案の定一つだけ気になる事が^^;この娘言葉が「馬鹿丁寧すぎるほどの丁寧さ、且つ
言う事が難しすぎて直ぐには判らない」と言う。だが八五郎、自分は言葉はぶっきら
ぼう、相手は馬鹿丁寧、でこぼこコンビで釣り合いが取れるかもと縁談をOKします。
何と早々に娘が八五郎の家にやってくる事に。
八五郎が結婚相手の娘に名を尋ねると「「そも我が父は京都の産にして姓は安藤
名は慶三、あざなを五光、母は千代女と申せしが、わが母三十三歳の折、ある夜丹頂
の鶴の夢を見てはらめるがゆえに、たらちねの胎内を出でしときは鶴女と申せしが
それは幼名、成長の後これを改め清女と申しはべるなぁりいー」と。
八五郎、面食らいます。「だから大家さん残って居てくれって言ったのに・・・」
全く、話す事が判らない。ネギが一文字草、米はしらげと、通訳がいるくらい。
朝起きれば「アーラ、わが君、しらげのありかはいずこなりや」と八五郎はウンザリ
「アーラ、わが君」てえのはやめてくれと、嫁さんに言っているところに葱屋が
葱を買うにしても、ご多分に漏れずご丁寧な判らん会話で・・・葱を買い朝飯の
味噌汁が出来ますが、「早く召し上がって然るべう存じたてまつる、恐惶謹言」と
ならば「飯を食うのが恐惶謹言なら、酒ならよって(=酔って)件の如しか」^^;

・「もぎとり」:蓬生さん
小咄教室の新人の蓬生さん、今回は初高座となります。かなりあがっているようで
緊張した顔での高座となりました^^;
噺は「もぎとり」で、要は「インチキ興行」の噺ですが最初の滑り出しは上々でしたが
途中噺が途切れ悪戦苦闘^^; かなり端折って短い噺となりました(^^ゞ

・「初天神」:あずきさん
親父が天神様に出かけるのですが、息子が付いていきたいと、しかし連れて行けば
「これ買って、あれ買って」とおねだりする息子なので一緒に連れて行くのが嫌な
親父さん。カミさんと息子から連れてけと言われ、おねだりはしない約束で連れて
行く事に・・・
連れて天神様に行きますが息子の目の毒な出店がたくさん、最初は我慢するものの
我慢出来ずにおねだりする息子。仕方なく飴を買いますが飴を買ったら買ったで
飴を舐めながら歩いて行くと水たまりがあったので「飛び越えるぞ」と親父から
言われ飛び越えた、そうしたら「雨を落とした」と息子が言い出した、親父さん
あちこち飴が落ちていないかと探しまくりますが見つからない、息子に「何処に
落としたか覚えているか」と効くと腹の中に落としたと^^;
本体ならば、この後に密たっぷりの団子を舐め回す噺に続くのですが、ここで
お仕舞いとなりました。

・「しの字丁稚」:きゃらめるさん
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DSC08499.JPG丁稚の定吉は働き者で忠義に厚いが、主人が「火を煙草盆に入れろ」と言えば「火をそのまま煙草盆に入れたら焦げちまう。『煙草盆の中の火入れの中の灰の上へ火を入れる』と言うのが、道理だべ」と言い返すなど、屁理屈を言う癖がある。
主人はこらしめてやろうと「『死ぬ』『しくじる』など、『し』のつく言葉は縁起が悪いから、『し』の字を言うのを一切禁止にする。もしお前が先に言ったら1年間無給、わたしが先に言ったら小遣いをあげよう」と提案した。
主人は早速権助に飯が炊けたかを質問する。「おまんま、炊いて『し』めえやした」と
言わせようという算段だ。「おまんまは炊いて・・・炊き終わっとります」「水は汲ん
でおいたかな?」「水なら とっくに汲んで・・・『汲んで終わった』」
主人は再び策を巡らせ、四貫四百四十四文(しかんしひゃくしじゅうしもん)の銭を
勘定させることを思いついた。そのとき「あ『し』の、『し』びれが切れました」と
言わせるよう、権助を正座させることも決めて、あらためて部屋に定吉助を呼んだ。
「そうだ定吉。銭箱に銭がだいぶ溜まってきたんだ。勘定をやってくれないか?」
「ようがす。ん? これは・・・」「さぁ定吉、早く数えて」「へぇ、ウムム・・・」
「ちょっとそろばんを持ってくだされ。まず二貫、次に二貫。今度は二百で、また二百
お次は二十で、また二十。最後は二と二で……合わせてなんぼ?」「お前さんが言うん
だ」「へぇ・・・よ貫よ百よ十よ文。」
主人は思わず、「うーん、『し』ぶとい~~~」。

・「シャンソン」:なだれさん
今回もマイク無しで3曲を。且つマスクしての歌声でしたが十分声が通ってました^^;

・「短命」:㐂ん肉さん
植木職人の八五郎が先代から出入りしている伊勢屋の一人娘の婿養子が続けて3人
死んだ。八五郎はなぜだろうと不思議に思って横町の隠居の所に聞き来た。
隠居は伊勢屋の店の様子と夫婦仲を聞く。店は番頭がすべて切り盛りし何の心配もなく
3人の婿養子との夫婦仲は睦まじいのを通り越して、夫婦はいつもべったりで傍から
見ているのが恥ずかしくなるほどの仲の良さだったと言う。
「夫婦仲が良くて家にいる時も二人きり、ご飯を食べる時もさし向かい。原因はそれ
だな」と、しかし八五郎には何のことやらさっぱり分からない。
隠居さん「店の方は番頭任せで財産もある。朝から二人きりで美味くて、栄養満点で
精がつく物ばかり食べて、女が美人で暇があるってのは短命のもとだ」と言っても
八五郎は「じゃあ、いい女だと旦那は短命なんで?」と思うが核心は頭の闇の中だ。
物分りの鈍い八五郎にいい加減疲れて来た隠居は「早い話、冬なんぞはこたつに入る
そのうちに手と手がこう触れ合う。白魚を五本並べたような透き通るような女房の手
顔を見れば、ふるいつきたくなる良い女。そのうち指先はすぅ~と別の所を触ってな
・・・・これでは短命にもなるというもの」と語るのが、恥ずかしくなるほどの情景
描写で話す。これをエスカレートして繰り返すこと三度で、やっと八五郎も大納得。
長屋に戻ると相撲取りのような女房が鬼のような顔をして「朝っぱらからどこをほっ
つき回っていたんだ、早く飯を食え」と怒鳴る。ふと隠居の話を思い出した八五郎
「おい夫婦じゃねえか。飯をよそってくれ。おい、そこに放りだしちゃいけねえ。
俺に手渡してもれぇてぇんだ」、何を今さらと仏頂面で茶碗を邪険に突き出したかみ
さんの指と指が触れて・・・八五郎「顔を見ると、ふるいつきたくなるようないい女
・・・?ああぁ、俺は長命だ」

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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蒔田演芸会16(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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  中入りが過ぎて後半に、残すは3つの出番のみとなりました。

・「竹の水仙」:小圓鏡さん
まくらが長い事・・・小圓鏡さん曰く「藤助さんの到着が遅れているので・・・」との
事で引っ張っているそうです^^;さてお噺ですが。
天下の名工「左甚五郎」が江戸へ向かう途中、東海道の三島の宿まで来た、しかし金を
使い果たし一文無し、一文無しの事を隠して大松屋佐平と言う旅籠に泊まる事にした。
泊まった甚五郎は既に10泊目、オマケに大酒を飲むと言う事から宿の亭主の佐平の女房
から「宿代を取り立てて来い」と佐平は女房から尻を叩かれます。渋々甚五郎の所に
宿代の取り立てに行く事に。甚五郎「すまんが、金は持っていない」と、何と佐平は
甚五郎で銭無しを泊めたのはこれで19人目。甚五郎は「金の工面をするから裏山に竹を
取りに行くの手伝ってくれ」と。竹を切り出し自分の部屋で何やら一晩かけて竹の水仙を
作り上げた。
甚五郎は佐平に「手桶に水を張り、竹の水仙を生けてきなさい。そして売物の札を」と
生けた竹の水仙はつぼみだったが暫くすると何と花開いた。店先に出していると大名の
行列が店先を通りかかった、長州毛利公の一行であった。殿様が大松屋通り過ぎ暫くして
一行の足を止めさせ、家来に大松屋の竹の水仙を買わせに向かわせた。
使いの者が佐平に「いくらか」と聞くと「他の者なら300両と言う所だが、毛利様である
なら200両で」と使いの者に、使いの者は数文と思っていたところ200両と言われて驚き
佐平を怒り、とりあえず買わずに殿の元に戻った。殿は使いの者に「あれは左甚五郎の作
さっさと買って参れ」と改めて買いに向かわせた。佐平の所に改めて買いに向かった使い
の者、改めて買いに来た事に気付くと佐平は売り切れの札を、使いの者は佐平に「何とか
売り先に交渉しこちらに売って欲しい」と、「代金200両に先ほどの詫び代として100両
追加の300両を払う」と言ってきた。佐平は さも交渉したかのように見せかけ300両で
使いの者に竹の水仙を引き渡した。
佐平は甚五郎に「甚五郎様も人が悪い」と代金300両を持ってきた、甚五郎は詫び代の
100両を佐平に、そして自分が50両を受取り 残り150両を佐平に渡し、「私が19人目の
一文無しにならなかったが、あなたの正直さで今後一文無しが来たらこの金で泊めてやっ
てくれ」と言い残し宿を出て行った。甚五郎の道中の一席でした。

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
昨年の1月末の出演以来なので1年以上のご無沙汰です。何とよーちゃんさん衣装を忘れた
とかで?、噺の時の格好での出演でした^^;
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・「一目上がり」:藤助さん
八五郎が隠居いのところに良い酒が入った聞きつけ隠居の家へ行く。隠居に家に着いたと
思ったら「酒呑ませろ」と八五郎、隠居は「そう言う言い方は無いだろう、せめて褒め
言葉ぐらいは言うものだ」と、八五郎は隠居に褒め方を教えてくれと言う事で、隠居は
「どこの家にも床の間に掛け軸はあるだろうからにそれを見て褒めると良い」と試しに
隠居の掛け軸を例に教えて貰った。
「雪折れ笹」が描かれていて、何か文字が書かれている。隠居に読んでもらうと、「しな
はるるだけは堪(こた)えよ雪の竹」で、雪の重みでしなって曲がっていても春になれば
元どおりの笹になる。人間も辛抱、我慢が肝心と言うことだと教えられ、八五郎「音羽屋」
と褒めた。隠居は「おいおい音羽屋は無いだろう『結構な賛(三)ですな』と褒めなさい。
そうすればお前に対する目が変わり、八公と言われているのが八つぁんになり、八つぁん
が八五郎殿になり、それが八五郎様と呼ばれるようになる」と諭される。
それを聞いて八五郎、皆を見返してやろうと隠居の家を後にした。まずは大家のところへ
掛け軸を褒めて見返してやろうと意気込んで訪ねる。掛け軸は字ばかりなので、大家に
読んでもらう。八五郎「結構な賛だなあ」と、得意げに褒めると、「いいや、これは詩
(四)だ」と空振り。気を取り直してと言う事で医者の所へ乗り込む。「八五郎君ですか」と
迎えた医者に掛け軸を見せてもらう。見せて貰うと「結構な詩ですな」と言うと「これは
悟(五)だ」と、また空振りだが一目づつ上がっていることに気づき、「今度五と言えば六と
言われるだろうから、はじめから六と言おう」と、今度は友達の辰さんの家に行く。汚いが
掛け軸がある。舟に大勢の人が乗っている絵が描かれている。その上に何やら書かれている
辰さんは上から読んでも下から読んでも同じの回文で且つめでたい文だと。八五郎「結構な
六だな」と、辰さん「なあに、七福神の宝船だ」

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  片付け作業を終えた後は・・・・

・寄席後は
いつもならコミュニティハウス裏の佳仙さんで打ち上げなのですが、今回は藤助さんの
主催で行う打ち上げは無し、SSブログのメンバー5人で飲む事に(おっと4人以上の会食
ですね掟破りもう訳ありませんm(_ _)m)。このお店は初めて蒔田演芸会お邪魔した時に
ソネブロ(当時は^^;)メンバーで打ち上げをしたお店です。
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・打ち上げの乾杯
SSブログのメンバー、よーちゃんさん、さる1号さん、まこさん、Rchoose19さんと
自分の5名での乾杯です。
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・今回の肴
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ
今回は色んな料理を頼みましたよ・・・久々の中華美味しいです^^;
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  呑みながらで久々の話しが盛り上がりましたよ・・・でもいつもの事ながら
  何話したのか覚えていないんですよね(^^ゞ
  17時ちょっと過ぎから飲み始めて時計を見れば もう少しで20時、慌てて
  お開きにして お店を出ました。

さて次回は6月とか、次回にはコロナ禍も落ち着いていると良いですね・・・
で、自分はこの翌日に以前蒔田にも出演されていた柳家録君さんが出演する
寄席を観に行きました。
(録君さんの記事はブログへのアップ予定はありませんが^^;)
皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会16(前編) [落語]

非常事態宣言下で毎年やっていた正月の蒔田演芸会は無いのではと思っていたら、よー
ちゃんさんから開催のお知らせ。「開催なら行かねば!」と、馳せ参じました^^;

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・今回の出演は・・・
今回はいつもの回と比べ少なめ、なだれさんや、都志美さんの名があるけど出演は無し
今回はJプロさんが復活、そして今回も月の家小圓鏡さんが出演されました。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさんのみとなりますので、ご了承下さい。

・「転失気(てんしき)」:きょう坊さん
寺の和尚が往診に訪れた医師から「てんしき」があるかないかを尋ねられる。和尚は
「てんしき」が何か知らないがその場を取り繕った。しかし、和尚さん医師からの
「てんしき」が気になってしょうが無い、かと言い変な意地がある和尚なので医師に
「てんしき」が何であるのか聞くのが出来ない。寺の小僧の珍念に「てんしき」が
何であるか探させるが判らず、仕方なく医師のところに珍念に行かせ「てんしき」が
何であるか聞き出させる。
何と「てんしき」とは「おなら」の事であった。珍念は和尚さんに「自分が聞けば良い
もの、人を使って聞き出させるなんて」と、和尚には『「てんしき」とはサカズキ』と
ウソをついた。
医師がふたたび寺に問診に訪れた際、和尚は「『てんしき』がありました」と医師に
話した。医者が「それはよかった」と案じてみせると、和尚は桐の箱に入った入った
サカズキを見せ「てんしきです」と
医師から『「てんしき」とは「おなら」の事だと、改めて教えられ、珍念からウソを
教えられたと怒ります。珍念曰く「ええ、屁でもありません」と^^;

・「桃太郎」:あずきさん
昔の子どもは天真爛漫で他愛なかった。枕元でお伽話を話してやれば、おとなしく聞いて
すぐにすやすやと寝てしまったもの。
今の子どもはそうは行かない「昔々ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました・・」
と始めれば、昔々とは何時のことで年号は年代は?ある所とはどこ?なぜお爺さんと
お婆さんなのか?お爺さんの名前はなんだ?などと直ぐに話の腰を折って来て、眠る
どころではない。
何と寝かしつけようとしている子供から、桃太郎の話しの下りの意味を説明される始末
その内容が、事細かに・・・・
何と聞いていた父親は寝落ちしている。子供から「今の大人なんて罪がないもんだ」

・「てれすこ」:㐂ん肉さん
長崎のある漁村で、珍しい魚が捕れたが誰もその名を知らない。漁師は恐れながらと
奉行所へと申し出て魚の名前を聞くが、役人も知る由もない。だが知らないのはお上の
沽券に関わることなので、名を知っている者には百両を与えるという高札をあちこちに
立てた。
多度屋茂兵衛という商人が奉行所に出頭し、魚を見てこれは「てれすこ」という魚だと
申し立てた。役人の方も本当か嘘かを確かめる術もなく茂兵衛に百両を与えた。これを
聞いたお奉行は「嘘臭い怪しい話」と思い「てれすこ」を干物にさせ「また珍しい魚が
捕れたので、名を知る者には百両与える」と高札を出した。茂兵衛は奉行所へ出向いて
「てれすこ」の干物を見て『これは「すてれんきょう」という魚です』と申し立て
奉行は「また百両せしめようと欲をかき参ったか」と召し捕らえれ茂兵衛は入牢の身と
なってしまった。
お白州での厳しい吟味の末、奉行は茂兵衛を打首となった。奉行は最後に望みがあれば
一つは叶えてやるという。茂兵衛は妻子に一目、会わせて欲しいと願い出る。すぐに
乳飲み子を抱えやせ細った女房がお白州へ呼ばれ、茂兵衛との今生での別れの対面と
なった。女房のやつれた姿に驚いて理由(わけ)を聞くと、入牢した茂兵衛の身の証しが
立つようにと、火を通した物は口に入れない「火物断ち」をしていたが、赤子の乳が
出ないのは可哀そうなので、そば粉を水で溶いたものをすすっていたという。
茂兵衛はそこまでわが身を案じてくれる女房に感謝して「もう思い残すことはないが
子供が大きくなっても、決してイカの干したのをスルメとだけは言わせてくれるな」と
遺言した。
これを聞いた奉行、膝を打って「多度屋茂兵衛、言い訳相立った。即刻無罪を申し渡す」
と無罪放免となった。
それもそのはず、おかみさんが火物(干物)断ちをしましたから。

・「まんじゅうこわい」:たこ丸さん
関東学院中学の まだ声変わりもしてない中学生の生徒さんです。で、この噺は前回の
この場でもやった噺でした、練習する暇なかったかな・・・^^;
噺は前回よりさらに^^; 端折っていて超コンパクトに纏めた物で「ひねくれ者の松が
嫌われ者」である下りの説明が無い状態で、松の寝床に饅頭を置く噺に・・・

・「へっつい盗人」:きゃらめるさん
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DSC07905.JPG清八の所へ喜六が,遊びに
やって来る。清八は友達の
松ちゃんが宿替えをしたので
何か祝い物をしようと持ち
かけます、清八は「安くて
手軽で、場がある物」が良い
と。色々と案は出ますがイマ
イチ。清八は松ちゃんの
女房が宿替え先のへっついの
具合が悪いと言うのを聞いて
いたので、へっついに しよう
と言う事になりました。
でも へっついは良い値段
します どうしたものか・・・
道具屋の前に手頃なへっついが置いてあるから、それを夜中にちょっと失敬して来よう
と言う魂胆に^^;
夜中になり天秤棒と縄を持ち、怪しまれないよう仕事で重い物を運んでいるようにと
「ヨイヨイヨとサ、ヨイヨイヨとサ」と掛け声を掛けながら道具屋の前までやって来て
「ここらで一服しょ~か」と仕事の段取りを、しかし相棒は大きな音を立てるなど全く
判ってない、へっついを持ち上げ運ぶ準備をした居ると相棒、小便をしたいと。
これまたその小便が賑やかの事、前回の蒔田のきゃらめるさんが噺た「相撲場風景」の
「ジャジャ~ジャ~の、ジョンジョロリン・・・」状態です(^^ゞ
ようやく へっついを持ち上げて縄をかけようとしますが、暗くて縄がへっついの下に
縄が通らない。ついに持ちこたえられなくなってが手を放し、へっついが相棒の手の
上にドスンと落ちた。「痛ぁ~! 痛ぁ~! 痛ぁ~!」
「大きな声出すな」とどついた。「何でへっつい落とされた上にどつかれなあかんねんと
仲間割れ、喧嘩が始まった。 あまりの騒々しさに道具屋の親父がとうとう出て来た。
道具屋の親父「何だお前ら、この夜更けに何さらしてんじゃい」、喜六が「わてが悪い
ことおまへんのや、この男がへっつい盗みに行こうと誘いまんのんで・・・」
親父さん「ははぁ~、へっついさんだけに、お前が炊きつけられたんやな」と

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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蒔田演芸会15(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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  中入りが過ぎて後半に、時間も16時を過ぎています。
  さすがにこの時間だと窓開けっぱなしは寒さを感じるように
  なってきました。一枚羽織って中入り後の噺を聴いていきます。

・「悋気(りんき)の火の玉」:林檎さん
昨年まで関東学院高校の落研に居た「寿司家 淋湖」さんかな・・・
浅草の立花屋という鼻緒問屋の旦那はいたって堅物。ある時仲間の寄り合いの流れで
吉原に誘われた。堅物者の旦那は最初は拒んでいたが、商売上付き合わざるを得ず
吉原へ。しかし吉原での遊びに味を占め、仕舞いには花魁を身請けして妾宅に囲った。
旦那の奥様も外泊が増える事から気になり調べてみれば妾を囲っている事が判った
面白くない奥様、旦那が「お茶を入れてくれ」と頼んでも「あたしのじゃ旨くない
でしょ ふん!!」と万事、こんな調子。こんな状態なので本宅より妾の居る割合が
どんどん多くなってくる。
本妻は妾に対しての嫉妬が膨らむばかり、真夜中に藁人形を杉の大木に五寸釘で打ち
つけ始めた。それを知った妾が同様に、六寸釘を打ち始める。本妻の方は妾が六寸釘
ならこっちは7寸釘だ、それなら8寸、9寸だとエスカレート。とうとう本妻も妾も
同時に亡くなってしまった。
葬式も終わり初七日、真夜中になると旦那の家から火の玉が上がって妾の家の方へ
妾の家からも旦那の家に向かって火の玉が飛んで来て、鉢合わせ。火の玉同士がぶつ
かって火花を散らして喧嘩を始めるという噂が立った。これでは暖簾に傷が付くと
和尚のところに相談するが、和尚からは「幾ら経を唱えたとしても、あの二人は成仏
出来ん、お前が二人をなだめてからであれば成仏できるであろう」と。
と言う事で二つの火の玉が鉢合わせするという場所に和尚と旦那が行き、旦那が
なだめる事に、妾の火の玉が来て旦那がなだめた、そして「お前の火で煙草を一服
させてくれ」と火を貰う。そうこうするウチに本妻の火の玉が・・・同じように
なだめますが、さっぱり。同様に「煙草の火を付けさせてくれ」と頼んだら本妻の
火の玉「あたしのじゃ旨くないでしょ ふん!!!」と^^;

・「夏泥」:小圓鏡さん
まぬけなこそ泥の噺です。こそ泥が長屋の汚い家に忍び込みます、中で寝ていた男に
「金を出せ」と脅しますが「金っ気なんか、さらさらありゃしねえよ」と取り合わない
あいくち(刃物)で脅すと逆に「さあ殺せ」と。男は大工で道具箱を質に入れてしまって
仕事に出られず稼ぎも出来ないので「生きていてもしょうがないから殺してくれ」と。
聞くところ博打で借金を作り無一文になったらしい。
泥棒、なんとその話しを聞いて「この野郎、男のくせして情けねえこと言うな。2円
ぐれえの金はどこへ行ったって融通がつくじゃねえか。融通つけて早く仕事に行け」と
男は「びた一文融通がつかねえから、おれは死にたいと思ってるんだ。さあ、殺せ!
殺せ!」と大声で答えます。
大声を出されては困ると、何と2円を男に・・・男は一旦受取るがやっぱり返すと
「2円貰っても利子があるから質屋に入れた大工道具は戻ってこない」と、仕方なく
利子分として1円。男「見ての通り着る物から全て質屋に行って何も無い腹が減って
いるから飯も食っちまう・・・」等々泣きを入れて、結局泥棒から10円以上を逆に巻き
上げた。
男、出て行った泥棒を呼び止めようと「泥棒」と、「バカ!変な呼び方をするなよ」
「でも、名前を知らないんで・・・」「まだ、何か用かい?」「あんたの住まいを
教えてくれないか」「そんなの知ってどうするんだ」「働いて稼いだら、あんたが困っ
た時は泥棒にはいってやるから」 と

・「シャンソン」:なだれさん
窓開けっぱなしですから、今回はマイク無しで3曲を。マイク無しでも十分声が通って
ました^^;

・「唐茄子屋」:藤助さん
大店の若旦那が遊びが過ぎて勘当になります、最初のウチは知り合いのところに転げ
込み数日は何とかなりますが、そのうち煙たがられ出ていく事に。これを何度か繰り
返し、とうとう行く宛ても無くなった若旦那です。
「だめだ、こうなったら死ぬしか無い」と、身投げをしようとしていたところ、通り
かかった人に止められた、何と若旦那の叔父だった。「なんだお前。お前なら止める
んじゃなかった、早く飛び込んじまい」なんて冷たい一言。若旦那「助けてください
」と叔父に懇願した。叔父は若旦那を家に連れ帰り、その晩は一泊させた。
翌朝、叔父は若旦那を叩き起こし、用意した唐茄子(かぼちゃ)を篭に入れ天びん棒で
かつがせ商売に出させます。思うように天秤棒を担げない若旦那ですがなんとか
担いで出かけます。出かけて暫くして唐茄子の重さと暑さでヨロヨロしながら歩いて
いるうちに、小石につまづき転んでしまう。
「人殺し!」なんて叫ぶもんだから、通りがかりの男がびっくりして若旦那を起こし
道に転がっている唐茄子を拾ってくれた。拾ってくれた男がどんな事情があったのか
若旦那に尋ね、事情を聞いた男は、通りかかった人たちに唐茄子を売り始め。皆、
気の毒がって一つ、二つと買ってくれる。そうこうしているウチに残りが2個。
売れ残った唐茄子2つをかついで若旦那は、また歩きはじめる。「なんで自分が幾ら
歩き回っても売れないのに、助けてくれた男の人が来てくれたら売れたんだろう」と
歩きながら考え始めた「そうか黙って歩いていても売れないか」と気づき、売り声の
練習を始める。
町の中に戻り、長屋の一軒の中から呼び止められる。着ているものは粗末だが、どこか
品がある背中に赤ん坊を背負った若い女が、唐茄子を1つ売ってくれと言われます。
売れ残った一つをおまけといってあげて全部売り切った。
腹も減り、買ってくれた女の家の庭先を借りて弁当を食べさせて貰う事にした若旦那
弁当を食べようとした時、家の柱の後ろからこれを見ていた男の子が弁当を欲しがる。
聞くと3日間も飯を食ってないという。女の夫は元は武士で今は小間物商いをやって
いるが、夫の旅先からの仕送りが3か月も途絶えているという。
若旦那は同情し、弁当を男の子にあげるだけで無く、唐茄子の売り溜めを全部そこへ
置いて飛び出し、叔父の家へと戻った。
唐茄子は全部売ってきたという若旦那。叔父は嬉しがり、飯の支度をさせ若旦那を労っ
た。叔父は売り上げはどの程度合ったかと聞くと、若旦那は無いと。そんな馬鹿なと
事情を聞いた叔父、若旦那は事の顛末を話します。その話が本当かどうか確かめに
今から長屋に一緒に行くという。
長屋に着くと何か様子がおかしい。隣の婆さんに聞くと、唐茄子を買った若いおかみ
さんが首を吊ったという。幸い見つけるのが早く命は取り留めそうだという。
若旦那が飛び出した後、女は「これは受け取れない」と返しに後を追ったが追いつかず
ちょうど出くわした長屋の家主に金があるのを知られて、溜まっている店賃だといって
全部取上げられ、やむなく首を吊ったのだという。
これを聞くや若旦那、飛び出し一目散に長屋の家主の所へ行って家主の頭を一発なぐる
これを見ていた長屋の連中は拍手喝采!!
しかしこの事がお上の耳に入り若旦那はお白砂へ、若旦那が咎められるかと思いきや
長屋の家主が悪いと言う事に、逆に若旦那は女を救ったと褒められた。
この事から若旦那の勘当も解けたと「情けは人のためならず」。

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  片付け作業を終えた後は打ち上げに向かう事に・・・・

・久々の「佳仙」さんで打ち上げ
佳仙さんも9ヶ月ぶりです。因みにポーズとっているのは、よーちゃんさん^^;
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・打ち上げの乾杯
いつものメンバーで打ち上げをしました、
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今回のSSブログメンバーの参加は、きゃらめんさん事よーちゃんさん、さる1号さん
Rchoose19さん、そして自分の4名です。

・今回の肴(その1)
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ
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枝豆に焼売、ちくわの磯辺揚げ、串揚げ2点

  呑みながらでの話しで、藤助さん曰く「唐茄子屋」は自分に合わないん
  だよな・・・と
  この噺だけは感情移入というか情景を込める事が出来ないんだよなと
  でも自分は聴き入ってしまいましたけど。色んな噺家さん居られますが
  藤助さんの噺って、自分はのめり込んでしまいます。

・今回の肴(その2)
肴の続きです(^^ゞ
DSC07248.JPGDSC07249.JPG
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厚揚げの素焼き、はんぺんの納豆ピザ風、ソーセージのグリルです。
佳仙の親父さんから「来るなら前もって言ってくれれば、ちゃんと準備出来たのに」と
今回の打ち上げは先に人数確認してなかったんですよね・・・

  そうこうしているうちに お開きの時間が、さすが晩秋の時期
  夜はだいぶ冷えるようになってきました。
  さて次回はいつかな・・・来年でしょうが、次回を楽しみに
  待つ事にします。
  皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会15(前編) [落語]

コロナ禍の影響で今年の蒔田演芸会は無いのではと思っていたら、よーちゃんさんから
開催のお知らせ。「待っていました」と言わんばかり、馳せ参じました^^;
chirashi13.jpg

・今回の出演は・・・
今回は小中学校生の参加と いつもの方々、そして月の家小圓鏡さんが出演されました。
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今回も ちょ子ちゃんが高座に上がらず^^;、観客としてきてました。

・コロナ禍での開演
「年内は無理かな」と思っていた蒔田演芸会ですが「このタイミングを逃すと、開催の
目処が立たない」と言う事で、藤助さんがコミュニティハウスと幾度も協議して開催に
至ったそうです。コロナ禍での開催ですから感染防止対策は万全、席も前後左右1mの
間隔を開けて、換気のために窓は全開という形での開催となりました。
出演者も密になっては行けないと言う事で、今回はJ-プロさんは出演無しに^^;

  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさんのみとなりますので、ご了承下さい。

・「与太郎小咄」:ぱす太くん
前回彼が高座に上がったのが5年前ですから、さすがに大きくなり小5か6ですかね
5年間のブランク?のためか簡単な小咄でした^^;

・「まんじゅうこわい」:たこ丸さん
関東学院中学の まだ声変わりもしてない中学生の生徒さんです。で、噺ですが有名な
「まんじゅうこわい」です。噺はかなり端折っていてかなりコンパクトに纏めた物で
ひねくれ者の松には「怖いものは無い」と言いながら「饅頭だけは怖い」と言う事で
松に人泡食わせてやろうと松の枕元に大量の饅頭を、しかし饅頭を食う松。「おめえ
一体何が怖いんだ」と聞くと「渋茶が怖い」と

・「京の茶漬け」:あずきさん
何処でも挨拶みたいな言葉のやりとりがありますが、京都では「何にもおへんのどす
けど、ちょっとお茶漬でも」と尋ねた客人に言うのが通例、普通なら「では宜しゅう
に」と訪問先を出るのだが、ある浪速の商人が京の訪問先で、先の言葉の意味を判り
つつ、本当に茶漬けを出させると言うお噺です。
京の訪問された女将さんも「ほんまに茶漬けを食いに来おった」と判ってながらの
対応で、商人と女将さんのやりとりが面白い話です。商人何とか一膳の茶漬けを
口に出来たが物足らないので、色々媚びを売りお替わりを頂こうとしますが女将さん
そんな事は百も承知ではぐらかせます。オチは商人から「良い器だが清水焼か」と
訊かれたら女将さん、空っぽのおひつを商人に突き出し「これと一緒にそこの荒物屋
で買うたん」と。

・「堀の内」:二万哩さん
何とすごい名前です。海亭(底)二万哩ですから^^; 映画の題名が名前なんですから。
で、二万哩さんは関東学院中学の生徒さんです。
お噺ですが、そそっかしい亭主がいて、その そそっかしさはカミさんも呆れて物が
言えないほどの酷いもの、とはいえ本人も そそっかしさが何とかならないかと考えて
いた。女房から「堀之内のお祖師様に願掛けにでも行ったら良くなるんじゃいか」と
言われ行く事にした亭主。「では明日早立ちして行ってくるかと」なりましたが・・・
気が早い亭主、陽も高いうちに寝てしまうが翌朝になってカミさんに起こされるが
願掛けに行く事をシッカリ忘れている。ようやく思い出し支度するものの、出かける
までがこれまた大変で「ここまでそそかしいか」と思うほどの有様です。
さて出かけます、電車で行くと願が薄くなると思い、念仏を唱えながら歩いて行き
暫くして道を尋ねると堀の内と真反対の方角に歩いていた、方角が違うので再度歩き
始めると何と浅草へ、これまた違うと思い再度歩いて行くと、カミさんに良く似た
人が・・・何と自分の家に戻っていた^^;改めて堀の内に向かう亭主。
ようやく堀の内のお祖師様に到着、お参りをと思い賽銭を投げようと思ったら財布を
投げてしまう、腹が減ったので弁当を食おうと思ったら風呂敷きはカミさんの腰巻き
弁当と思ったら枕と・・・
帰ってからカミさんに愚痴をこぼすが「着ける物が無くて、スウスウして困った」と
この先があるのですが、噺はここまででお仕舞いとなりました。

・「やかん」:㐂ん肉さん
何でも知ったかぶりの先生気取りの隠居さん、そこに八五郎が来て「愚か者」と八五郎
になんくせを付ける。八五郎も何とか隠居を凹まそうと、物の名前の由来を聞いていき
ますが、八五郎を煙に巻こうとします。
しかし八五郎も何とか食いつき続けて「では、やかんは」と聞いた。さすがの隠居も
これには困った様子ですが・・・隠居は「昔は水沸かしと言った」八五郎も「それは
湯沸かしだろう」と切り返す。「だからおまえは愚者というのだ。水を沸かして初めて
湯になる」と隠居、「それじゃ、なぜ水わかしがやかんになったんで?」
「川中島の合戦の折、夜討ちを受けた武者が兜が見つからず、水わかしを代わりに被っ
た。そこに敵の矢が当たってカーンという音がした。『矢が当たってカーンで、やかん
だ』」と「蓋はくわえて面の代わり、つるは顎へかけて緒の代わり、やかんの口は
敵方の名乗りが聞こえないといけないから、耳代わりだ」と屁理屈を。
八五郎「耳なら両方ありそうなもんだ」と聞くと「ない方は、枕をつけて寝る方だ」と

・「日本舞踊」:都志美さん
今回も二舞を。一つ目は何だったか忘れちゃいましたが、2つ目が坂本冬美さんの曲
だったかと^^ゞ

・「相撲場風景」:キャラメルさんDSC07222.jpg
DSC07224.jpg中入り前のとりは、きゃら
めるさんこと、SSブログの
よーちゃんさんでした。
今回の噺の後半はちょっと
下ネタの感じの噺で「相撲場
風景」、相撲を観に来た
お客の様子の噺です。
友人同士で相撲を観に行きま
すと、先に来た友人が仲間の
席を確保してくれていた。
友人に礼を言い「で、取組は
どんな案配だい」と聞くと
「判らへん」と、早くから
来ていると言う事だから今日
の取組の事は勿論知っている
はずと「何故判らんのか」と
尋ねると「前の背の高いお客
によって、土俵が全く見えな
い」との事、確かにこれでは
見えんと、前のお客に屈んで
貰ったり首をかしげて貰った
りと、ようやく土俵が見える
ようになった。
やれやれこれで落ち着いて
観られると思いきや、友人の
顔色がおかしい。
なんと、自分が来るまでの間
他のお客に席を取られるかも知れんと思い、ずっと小便を我慢していたとの事^^;
「だったら席を取られないように見ておくから、用を足して来い」と言うものの動く事
すら無理だと言う事。仕方なく ここで・・・・となる訳だが、近くの席のお客が酒の
呑んで酔っ払い寝込んでいる、脇には空の一升瓶。これだと思い一升瓶を手元に持って
くる。「この中に用を足せ」と促し、用を足す事に。
「瓶の穴にアレが入らん」用を足し始めたらその様子が滑稽「ジャジャ~ジャ~、ジョン
ジョロリン、ジョンジョロリン。ジャジャ~、ジャ~ジャ~ジャ~ジャ~……」と^^;
「用を足したら、今度は抜けん」などと下ネタ バリバリで笑わしてくれます。間一髪
酔っ払いが起きる直前に瓶を戻す事が出来た。
起き上がった酔っ払い、仲見世に酒を頼もうと思ったら瓶の中には酒(小便)がある。
「仲見世気が利くな、おっオマケにぬる燗になっている」と喜んでおります^^;
いざ呑もうとすると「やけに泡立つ酒だ・・・」などと不思議がります。口にしようと
したら「今度の酒、目ぇや鼻へピュッと沁むで」と

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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第16回 はな家寄席 [落語]

開演の二日前にキャラメルことSSブログのよーちゃんさんから連絡がありました。
連絡の内容ですが「kinkinさん、今度の土曜のはな家寄席来らへんの?」と言う内容で
二つ返事で「勿論行きます!!」と言う事で慌てての参加となりました(^^ゞ

  で、なんで14回から16回に飛ぶって!?実は15回の開催日は大阪に
  出張して居て行けなかったんです(T-T)

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・今回は余裕を持って到着
開場時間の13:30ちょっと前に横浜駅に到着、いつもの写真を撮ろうと狸小路の入口で
カメラを構えた先には、何とさる1号さんでした^^; 二人して入店、会場の2階へ。
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程なくして、開催を教えてくれた よーちゃんさんも到着です。

・今回は12名様で締め切り
この日は「神奈川アラート」が発令されているのもあるけど、コロナ対策で人数制限
いつもの半分ぐらいの人数で、自分がキリ番だったようです^^;
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よーちゃんさん、教えてくれて ありがとうございますm(_ _)m

・今日は瀧川 鯉丸さんの独演会
DSC06694.JPG開演時間となり はな家の
マスターが冒頭の挨拶を
終え、鯉丸さんの登壇と
なりました。

今回は以下の3席を
 ・饅頭こわい
 ・阿武松(おうのまつ)
    中入り
 ・ねずみ
いつもの通り噺のあらすじを

・噺が始まりますが・・・
さてまくらが始まりました
最近は、どの噺家さんも まくらはコロナ禍の影響による愚痴話です^^; 皆さん相当に
鬱憤が溜まっているんですね、まくらだけで何分やっていたのかな・・・・
愚痴話のまくらも終えて本題に。

・「饅頭こわい」
有名なお噺ですね、まずはウォーミングアップと言う事で。
長屋で馬鹿話をして居るところに血相を変えて逃げてきた長屋仲間が「どうしたんだ」と
訊くと「大蛇に喰われそうになった」との事、しかし相当大げさで話しで、蛇でも何でも
無く「長いものは何でも怖い」と言う事だった。
馬鹿話をして居る面々、「じゃあお互い怖いものって何だ」と言う事で各自の怖いもの
を上げ始めた。蛙、ナメクジ、ヒル、蜘蛛、ゴキブリ、毛虫、蟻、馬、ミミズ・・・象と
色々上がっていきます。その様子をタバコを燻らせながら見ている松、「松、お前の怖い
ものは何だ!!」と訊くと「俺にはお前らが怖いもの全て怖くなんかない」と豪語した。
「でも何かあるだろう」と問い詰めると「一つだけある」と、何と怖いのは饅頭だと。
それを聞いて周りの者は大笑い。
当人の松、饅頭話を皆がし始めた者だからガタガタ震えてとうとう寝てしまった。松は
周りからひねくれ者といつも嫌われていたので、ここで仕返しをしてやろうと、ヤツの
枕元に饅頭を大量に置いておいた。
さて松が起きると大量の饅頭、絶叫したかと思いきやムシャムシャと食い始めた。松への
仕返しは失敗!「松、お前本当は何が怖いんだ!!」と尋ねると「渋いお茶が怖い」と。

・阿武松(おうのまつ)
能登の国鳳至郡鵜川村七海(ふげしごおりうがわむらしつみ)と言うところに長吉と言う
男がいた。この男、大の大飯喰らいで親から「そんなに喰うなら相撲取りになれ」と言う
事で江戸の武隈文右衛門という幕内関取の所に入門した。さて長吉は小車という入門し
四股名をもらったものの相変わらずの大食い、部屋の女将さんが「米の減り方が早い、
食い潰される」泣きを入れられ親方から破門されてしまった。まあ悪い事した訳ではない
ので部屋都合と言う事で一分金を渡された。
さて長吉「このまま郷には戻れない、ならば身を投げてしまおうか」と考えた、しかし
もらった一分金、これも使わずじまいじゃ勿体ないと、この金で満足するまで飯を食って
から死のうと考え、ある旅籠に泊まり「この一分金で食えるだけの飯を食わせてくれ」と
頼んだ。どんどん長吉の所に運ばれる飯。亭主がが尋ねると、これまでの経緯を長吉が
亭主に話した。
旅籠の亭主「ならば自分が付き合いがある関取を紹介してやる」と翌日、錣山喜平治と
いう関取の所に連れて行った。錣山は小車の身体を見ないで大物になると見込み部屋に
引き取った。小車改め小緑として再出発、大飯を喰らうもののスピード出世し大相撲へ
入幕、四股名を小柳長吉と改めた。
大相撲の取組で破門された武隈との一戦を迎える事になり見事勝利、これが長州公の目に
止まり召し抱えとなり、阿武松緑之助の名をもらうことになった。後に第六代横綱に
なったと言う出世力士のお噺でした。

・ねずみ
かの有名な大工である左甚五郎が旅をしていた時の噺、左甚五郎が松島見物への旅の途中
仙台に辿り着いた。街中を歩いていると子供が「宿を探しているならウチに泊まらないか」
と子供が案内した旅籠、ねずみ屋と言うがボロ旅籠で前金を貰わないと何も準備が出来
ないほどの旅籠であった。しかし甚五郎、子供が客引きまでしている事から何かあるの
だろうと亭主に聞いたら、実は向かいの大きな旅籠屋の亭主だったのだが番頭と前妻と
死に別れた後の後妻に乗っ取られ、やむなくここに店を構えて細々とやっているとの事。
屋号の「ねずみ屋」も、元は物置でねずみが住んでいたが それを自分らが乗っ取ったから
ねずみ屋と。
甚五郎は気が向いた仕事しかしないが、今回はこの親子のために何か彫ってあげようと
一晩で鼠を彫ってあげた。その鼠と一緒に「左甚五郎作 福鼠」と一筆。
この鼠何と動く、これが評判となりねずみ屋は繁盛し始めた。番頭が乗っ取った向かいの
店には悪評が立ち初め客は激減、何とかしようと仙台の彫り物師、飯田丹下に虎を彫って
もらい、ねずみ屋を睨み付けるように二階の手摺りに飾った。すると彫り物のねずみは
動かなくなってしまった。ねずみ屋の亭主は困り果て甚五郎に相談、改めて甚五郎達が
ねずみ屋へ、甚五郎ねずみが置いてある場所から反対方向を見ると確かに虎がこちらを
睨んでいる。甚五郎と同行している弟子の政五郎、どう思うと聞いたところ「丹下の虎
良いとは思えない」と。甚五郎は彫り物の鼠を叱った「あの虎がそんなに怖いか」と
そうしたら鼠は「アレは虎ですか、猫かと思いました」と。

  これで、お噺はお仕舞い。打ち上げの準備の間暫く外で待ちます。

・待ち時間に
日本のサグラダ・ファミリアとも揶揄される横浜駅ですが未だ未完とは言え新しいビルが
オープンし、これに伴い鶴屋町方面への連絡通路が出来ました。この通路は無くなって
しまった旧東横線の残された構造物で作ったとか。鯉丸さんが「ここから電車が良く
見える」って まくらで言っていたので、ちょっと行ってみました^^;
確かに電車を見るには良いかも・・・・と言う事で電車を待ち構え一枚。
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・打ち上げの乾杯ですが
協会から打ち上げ等の参加は止められているとの事で鯉丸さん抜きでの打ち上げとなり
ました。とは言え皆で乾杯して打ち上げがスタートしました。
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  よーちゃんさん、さる1号さん、自分と3人が固まり(3密になってたかな?)
  いつものお馴染みさんと色んな話しをしましたよ。
  給付金の話し、オタクな話しだけど aiboの OSが何であるとか・・・

・頂いた料理の数々
今回も沢山の料理が出てきました。いつも事ではありますが食べきれ無いくらいの量^^;
最初に出てきたポテサラ、これを最初に食べたものだから尚更に他のものがお腹の中に
入っていかない^^;まあ、いつもながら量が多いですね(^^ゞ
一部は食いかけ状態ですが、ご容赦の程。
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  この日はお酒の方は大人しくしてました、いつもなら冷酒の
  オンパレードになるのですが、お腹が先に膨れて入っていかない
  いや~失敗、ポテサラ控えておくんだった・・・

・〆は煮麺
鯉丸さんの噺のまうらで、横浜駅の新ビルの「NEWoMan(ニューマ(メ?)ン)」の噺が
ありました、これ続きかは定かではありませんが煮麺(にゅうめん)です。麺食いの自分
なのでこれだけは完食。もうこれ以上は何も入りません^^;
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  時間も19時を回ったところで、はな家のマスターの一本締めで
  お開きとなりました。  

この日は素直に このまま帰宅。流石にハシゴは無理です(^^ゞ
さる1号さんと別れ(よーちゃんさんはこの日ダブルブッキングだったらしく、18時ごろ
別会場に^^;)東海道に乗り大磯へ。皆さん、お疲れ様でした。

では。

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第14回 はな家寄席 [落語]

桜の記事も落ち着いたので、ようやくいつもの記事を上げられるようになりました(^^ゞ

前回は蒔田演芸会と重なってしまい観る事が出来なかった はな家寄席です。今回は小駒
さんの独演会と言う事ですが、時節柄コロナ騒ぎで「本当に開催するのか」と開催自体を
気にかけながら はな家さんに向かった kinkinです。
hanaya_yose14.jpg
ticket14.jpg

・やれやれ時間かかった・・・
お店に着いたのが開演の10分前、本当ならば開場の13:30に着いていたはずなんだけど
自宅からのバスがメッチャ遅れて乗り継ぎが悪く この時間に。ギリ間に合いました。
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  既にソネブロのよーちゃんさん、さる1号さん、まこさんが・・・
  コロナの影響でガラ空きかと思ったら大入り満員の席、「スミマセン」
  って言いながら空いている席に。
  で、席に着いたら「マスクして下さい」ってマスクを渡されました^^;
  そりゃ当然だわね、感染予防のためには。

DSC06377.jpg・「猫の皿」:おでんさん
小駒さんの独演会なのですが
前座で上がったのは はな家の
チーフの おでんさんでした。
おでんさんも「今日はガラ
ガラだろうな・・・」って
思っていて、大入り満員の
前で噺をするとは思いもして
いなかったとか。
因みに、めくりの字は 可笑家
きゃらめる事、ソネブロの
よーちゃんさんが書いたもの
です。
で、お噺のあらすじですが。
ある端氏(地方で値打ちものを見つけては安く買い付けて江戸で正価で売る商売人)が
売り物の仕入れに田舎に買い付けに行ったものの今回はサッパリだった。江戸への帰り
路で「一休みするか」と立ち寄った茶屋、茶を飲みながら傍に居た猫が目に入った。
猫は餌を食べているが、その餌が入っている器が どうやら値打ちものの器らしい。
端氏は この器を手に入れるべく、茶屋の亭主に「猫を譲ってくれ」と頼みます、勿論
猫ではなく器が目的。「俺は猫好き」だの色々と茶屋の亭主に言い猫を譲ってもらおうと
言葉巧みに口説きます。三両で茶屋の亭主も渋々?了解し譲る事に、端氏は「猫は器が
変わると餌を食わなくなるから今使っている器も譲ってくれ」と頼みます。茶屋の亭主は
「この器は譲れない」と固く拒み、どうしても譲ってもらえそうもない事が判り、端氏は
猫を放り出します。
茶屋の亭主、値打ちものの器である事を判っている。「こうやって猫の餌の器に使って
いると、猫が三両で売れるんです。」とオチになります。

  引き続き、小駒さんの噺となります。

DSC06378.jpg・手紙無筆:小駒さん
今日の独演会の噺家の小駒
さんが高座へ。 
小駒さん、コロナの影響で
寄席やイベント等が尽く中止
となり、3月に入り高座で
落語を話すのが初めてとか?
結構大変な事になっている
ようです。
で、あらすじです。
昔は字が読めない人が沢山
居ました。(江戸時代には
寺子屋等で字を読めるように
なりましたが)。
ある男が叔父からの手紙をもらうものの字が読めないので友人に読んでくれと頼みます。
いつもなら近くに住む書生さんに頼むのですが書生さんが居ないので友人を頼った。
しかし、この友人「俺は字がすらすら読める」と豪語しているものの全く読めない。そこ
に「手紙を読んでくれ」と頼まれものだから驚いた。
読めない事がバレないように断るが、断り切れず手紙の代読を・・・苦肉の策で近況を
聞き出し、それが書いてあると・・・根掘り葉掘りと聞いてそれを手紙に書いてあると
代読するのですが、そのやりとりが面白い。オチは何だったけ?忘れちゃいました。

・素人義太夫(寝床):小駒さん
二席目はこの噺です。
ある長屋の大家の旦那が かなりの義太夫好き、店子達も最初は聴いたものの、余りにも
下手なため聴かされる事自体が苦痛^^; でも旦那は自分が下手と言う事を判って折らず
あの手この手と手段を使い聴きに来てもらおうとします。でも聴きに行く店子は居ない
ので旦那さん「打ち上げも振る舞うから聴きに来い」と準備をして誘いをかけますが・・
大家のところの番頭さんに店子に聴きに来るように言付けた、しかし店子が来る訳無い事
判っていますから、旦那に苦しい言い訳を、片っ端から聞かれる店子が都合があり、来れ
ないと言う事に腹を立て「そんなに自分の義太夫を聴くのが嫌か、なら使用人全員暇を
出してやる、店子は昼までに出ていけ!!」と怒りだした。
これは困ったと、大家の番頭さんが改めて店子達の所に向かい店子達に話をして店子達は
渋々聴く事にした。でも聴くのを我慢するのも大変な下手な義太夫ですから、対処方法は
無いものかと考え酔っぱらってしまえば判らなくなるだろうと言う事で、旦那の義太夫は
そっちのけで店子達は酒盛りを始めた。でも少しは聴かないと思い、ある者が旦那に目を
向けると周りから「旦那の義太夫を聴くと熱を出すことがある、これを『義太熱』って
言うんだ、罹っても知らんぞ!」と、で「どんな症状になるんだ」と訊くと「節々が
痛む」と^^;オチになります。でも、この噺は先があるんですが、あらすじはこの辺で。

  ここで中入りに、自分は慌ててここに来たものなので、喉が渇き
  コンビニへ飲み物を買いに行き、何とか一息付きました^^;

・佃祭:小駒さん
中入り後は、この噺です。
戸隠神社は歯の神様だそうで、歯が痛むとき戸隠の神様に痛みがなくなるように祈願を
して痛みを無くしてもらったそうです。でも戸隠神社に行けない場合、梨の実に名前や
痛む歯の位置などを書いて戸隠山の方向を向いて祈り、実を川に流すと同じ御利益を得る
事が出来ると言った言い伝えがありました。
祭り見物が好きな神田の小間物問屋の二郎兵衛さん、今日は佃(佃煮やもんじゃ焼きで
有名な場所ですね)で祭りの日、と言う事で焼き餅焼きのおカミさんに嫌みを言われなが
「渡しの最終便で帰るから」と、出かけていきました。当時は佃には渡し船に乗らないと
行けない場所だったのです。
さて祭りを見物し最終の渡し船に乗り込み帰ろうとしたら、袖を引かれる二郎兵衛さん
「あたしゃ急いでいるんだ」と袖を引く女に言うものの、船は出ていってしまった。女を
怒るが、女から「三年前、奉公先の金の三両を紛失してしまい、本所一ツ目の橋から身を
投げるところをあなたさまに助けられた。偶然姿を見つけたので、お礼をと思い引き留め
た」と。女は佃の船頭と所帯を持っているので、我が家に一泊し明日朝一番で送るからと
言う事で女の家に行く事になった。
さて女の家で一杯やっていると何やら外が騒がしい、何と最後の渡し船が転覆したらしい
二郎兵衛さん「あれに乗っていたら自分は命がなかっただろう」と胸をなで下ろし女に
厚く礼をした。
この話しが神田の二郎兵衛さんの店にも届いた、この話しを聞いて おカミさんは旦那が
亡くなったと思い葬儀の準備を始め、使いの者に二郎兵衛さんの亡骸を引き取って来いと
陽が上がり女の旦那の船頭に舟を出してもらい無事帰路に着いた二郎兵衛さん、自宅に
近づいて行くと何やら葬式の準備がされている、二郎兵衛さん「お袋が亡くなったか」
と思い良く見ればお袋さんは健在「ではカミさんが」と思ったらカミさんも健在、誰の
葬式なのかと店の者に聞くと自分のだと!!!
二郎兵衛さん「俺は死んでおらん」と・・・家族や店の者から安堵されて事は収まった。
今回の経緯を皆に話したのだが、この話しを店のちょっと頭が足りない与太郎も聞いて
いて「身を投げる女に3両渡せば、良い事がある」って思い込んだ(^^ゞ
与太郎、橋から身を投げる女がいないかと探し回ります。中々見つかりませんが、とう
とう与太郎、袂に石を入れ 水面に向かって拝む女を見つけ、身を投げると思い女に後ろ
から抱きついた。「お前、身を投げようとしただろう」と女に言うと「冗談じゃない
あたしゃ歯が痛いから戸隠様に願掛けしてるんだい、石?袂の中は願掛けの梨の実だよ」
と言うオチでした。

  噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴ります。
  打ち上げの準備のため暫し店から一旦出て準備が整うのを待つ
  面々です。暫くして準備が出来たと言う事から、ソネブロメンバーで
  一角を固めます^^;

・打ち上げの乾杯
当初ガラ空きの寄席になるかと思いきや大入り満員の寄席となり、打ち上げも大人数での
打ち上げとなりました。小駒さんの発声で乾杯を。
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  いつもながら色んな話しをしましたよ、小駒さんとも
  今日の噺のおさらい^^; も含め。

・頂いた料理の数々1
今回も沢山の料理が出てきました、いつも思うのですが食べきれません^^;
いつもの事ながら、写真の羅列はご容赦の程^^;
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・早々、冷酒にスイッチ^^;
乾杯はビールでしたが ここに来たのでしたら、冷酒を飲まないとね・・・
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  皆さんも冷酒をどんどん飲んでます^^;

・頂いた料理の数々2
料理の続きです。何とロールパンのサンドイッチも^^;
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・一本締めで、お開きを
時間も19時を過ぎたところもあり、小駒さんの一本締めでお開きとなりました。
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  時間が経つのは早いですね。
  呑むのはもう十分ですが、お茶でもしようと言う事で
  お茶を飲めるところを探すソネブロメンバーです(^^ゞ

・この店で、お茶しましょ
横浜の地下街をブラブラと、お店を探し歩いてこのお店に。
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皆さんケーキとのセットを頼んで、暫しブロガー話を楽しみましたよ^^;
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  お茶も飲み終えて、皆さん本当にお開きに
  皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会14(後編) [落語]

前編に続き、蒔田演芸会の後編です。中入り後、後半の噺が始まりました。

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・「琴演奏」:三曲会
昨年の同時期の蒔田も お琴の演奏がありましたが、今年も演奏がありました。
最初が有名な「六段の調べ」の初段を、そのあとは童歌を4曲ほどを童歌は「皆で歌い
ましょう」と言う事で皆で歌う事に、なだれさん含め今回は参加者も交えてと言うのが
多いですね^^; ラストが「さくらさくら」でした。

・「代書屋」:小圓鏡さん
噺のまくらで珍名さんクイズを、これまでの色んな地方で出会った珍名さんの読み方を
解いていくのですが、これがなかなかの難題です。で、何でこんなクイズをと言うと
今回のお噺が「代書屋」つまり、昔は読み書きが出来ない(コレにかけていた訳ですね)
人も居た訳で代書屋と言う商売があった。依頼人の言う事を文章にする商売です。
ある男が「履歴書を書いて欲しい」と代書屋を尋ねた、代書屋さんは履歴書に必要な
内容を男に訊きますが、その男は代書屋が何を言っているのか理解してない。
生まれ、氏名、生年月日など訊かれますが全てが真面に出て来ない^^; のですが、その
やりとりが面白い。
学歴、職歴と記載すべき内容が書かれていきますが、書いたものの間違った内容である
事が判った。代書屋さん「一行抹消」、さてさて書く内容次から次へと「一行抹消」
代書屋さんもイヤイヤながらも最後の賞罰について男に訊いた。「賞罰は?」と訊くと
大食い大会で優勝して写真入りで新聞に載った」と、代書屋さん「そんなバカなこと
書けるか」と。
と、まあ粗筋はこんな感じなのですが、今回の噺はかなりアレンジしたものでした。

・「ブルーグラス」:Jプロジェクトバンド
いつもながら、こーちゃんさんのMCに笑いながらの演奏を聴きます。前回までこー
ちゃんさんだけが使っていた携帯椅子(要は正座して足が痺れないような腰掛ける台)
を全員が使用(^^ゞしての演奏です。
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今回は「わらの中の七面鳥(Turkey In The Straw)」(平たく言うとフォークダンスの
オクラホマミキサー)の話を交えながらの演奏で、ノーマルの演奏からクリスマス直前で
七面鳥が丸焼きにされる前の憂鬱な七面鳥の気持ちになってのメロディーアレンジしたか
と思いきや、脱走して難を逃れた七面鳥の気持ちをアレンジしたりと面白い演奏でした。
最後はいつもの、お手々フリフリで・・・・・・^^;
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・「鼠穴」:藤助さん
亡くなった父の遺した田畑を二等分した百姓の兄弟。金に換えた兄はそれを元手に江戸へ
出て成功し大店を持つようになるが、方や弟は遊びで全てを使い果たした。弟の竹次郎
兄の元に「兄の店で働かしてくれ、稼いだ金で売り払った田畑の半分でも取り戻したい」
と懇願しに来ます。
兄はそんな弟に「奉公だけでは そこまで稼げまい、元手を貸すから自分で商売を始めて
みろ」と薦めて帰す。喜んだ弟が帰り道であらためると、たったの3文しか入っていな
かった。兄のやり方に弟は怒ったが これを契機に一念発起し、それからは身を粉にして
働いた。そのお陰か弟も大店の主になり、妻を持ち器量の良い娘にも恵まれ、幸せに暮ら
せるようになった。
ある冬の日、弟は借りた3文の金を返しに10年振りに兄のもとを訪れる。依然独り身を
通す兄から そこで聞かされた10年前の3文の意味に弟は納得し酒を飲み交わした、夜も
遅くなり弟は「こんな風が強い日に火事が起きたら大変だ、ウチの倉には鼠穴があるから
そこから火が入ったら丸焼けだ、心配だから おら帰る」と、兄は「もし焼けたのなら
自分の身代を譲る、心配しないで俺の所に泊まって行け」と言い、弟は一泊する事となっ
た。夜更け、寝入った中で半鐘の音が鳴り響きます。どうやら弟の家の方角で火事らしい
弟は慌てて家へ戻りますが店は焼け落ち、倉の中も駄目だった。やはり鼠穴から火が入っ
たらしい。
呆然とする竹次郎、店は焼け落ち奉公人も居なくなり家族3人となってしまった。3人で
何とか食いつないで行きますが竹次郎の妻が病の床に伏せてしまった。竹次郎、何とか
しなければと再度、兄の元を訪れ金の工面を相談しに行く。しかし兄からは金を貸すのを
断られてしまう、「どこが『俺の身代を譲ってやる』だと 話が違うじゃ無いか、兄貴は
人の皮を被った畜生だ」と兄に言うと兄は弟の竹次郎を殴った。金は貸してもらえず帰り
道で同行した娘が「私が吉原に行くから その金で立て直し、私を連れ帰って」と、竹次郎
「そんな事は出来ん」と娘に言うものの、娘が望むとおりにして50両の金を手にした。
手にして吉原から出た直後、竹次郎に体当たりした男がいた・・・何とスリだった。
竹次郎、手にしたばかりの50両が消え、ただ呆然とするばかりであった。呆然としている
中で、身体を揺すられる感じがし、はっと目が覚めた。兄から「かなりうなされていたが
大丈夫か」と訊かれ「あ~夢だったのか」と安堵する竹次郎であった。兄に見た夢を話し
兄から「『火事の夢は焼き誇る』で縁起がいいぞ。我が家は身代がどんどんでかくなるぞ」
と、竹次郎「鼠穴を気にしたでよ」。兄は竹次郎に「夢は土蔵(五臓)の疲れだ」と^^;
とんでもなく鬼のような兄と不運な弟の噺かと思いきや「全て悪夢だった」と言うお噺
でした。

  藤助さんの噺が終わり、追い出しの太鼓が鳴り響きました。
  片付け作業を終えた後は打ち上げに向かう事に・・・・

・打ち上げは久々に「佳仙」さんで
何と1年ぶりの佳仙さん、ずっと日曜開催ばっかでしたからね・・・蒔田演芸会^^;
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・打ち上げの乾杯
いつものメンバーで打ち上げをしました、
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今回の参加は、So-net元い!!SSブログのメンバーのきゃらめんさん事よーちゃんさん
さる1号さん、まこさん、きまじめさん、そして自分の5名です。

・今回の肴(その1)
いつもの事ながら写真の羅列でスミマセン(^^ゞ
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枝豆にサラダ、イカとマグロの刺身に大根の田楽。青い色したカリフラワーって初めて
見ました、味は普通のカリフラワーと変わりませんでした。彩りに使うのかな・・・

・焼酎お湯割りにスイッチ
蒔田演芸会があった日中は積もりはしなかったものの雪が降る寒い日でした。さすが
ビールだと身体が冷えてしまうので乾杯の一杯で止めて、二杯目から焼酎のお湯割り
で暖まる事に・・・
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  演芸会での藤助さんの鼠穴の噺をしましたが、自分はこの噺は
  知っていたので、凄く楽しみながら聴けました。亡くなった
  立川談志師匠の得意な一席で、最初自分もこの展開どうなるん
  だろうとハラハラしながら、腹立ったり悲しんだりと色んな
  展開を想像しながら聴いた記憶がありました。
  やはり談志師匠の十八番でもありますから、これにまつわる
  話しを藤助さんに教えてもらったりと、楽しい話をしながらの
  打ち上げとなりました。

・今回の肴(その2)
肴の続きです(^^ゞ
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左上がとろろの磯辺揚げ、右上のピザみたいなのは はんぺんの納豆ピザ風です。まさか
はんぺんがピザとして出て来るとは それも納豆のトッピングとは思いもしませんでした。
左下がチーズをワンタンの皮で巻いた揚げ物、右下は豚肉のキムチ炒めです。キムチ炒め
自分は大好きな味と辛さ、後引く感じでした^^;

  そうこうしているうちに お開きの時間が、店に来る時に降っていた
  雨も上がりました。時間が経つのは早いですね。
  さて次回はGW明けですかね、次回を楽しみに待つ事にします。
  皆さん、お疲れ様でした。

では。

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蒔田演芸会14(前編) [落語]

新春恒例のの蒔田演芸会、今回はどんな感じでしょうか・・・・
前回から若手が休座してしまっているので噺の数が少ないのですが、それでも色んな噺は
聞けそうです。
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・今回の出演は・・・
ちょっと若手がいないと言えども皆さん頑張ります、今回は月の家小圓鏡さんが出演され
るようですね、さて楽しみです。
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就活中の ちょ子ちゃんが高座に上がらず^^;、観客としてきてました。

  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさんとJプロジェクトバンドのみと
  なりますので、ご了承下さい。

・「祝唄」:澤口 昇さん
今回は相撲甚句では無く民謡を、相撲甚句の時は相撲の衣装を着ての登場なのですが
今回は普段着での出演です。歌ったのはお正月と言う事もあり、めでたい唄と言う事で
「南部俵積み唄」を披露しました。

・「小咄」:道生さん
入りたての方かな初めての方に思えます。まだ始めたばかりと言う事か短い小咄を
3席噺ました。内容はと言うと、スミマセン覚えてません^^; 軽い噺でしたので。

・「発天神」:キャラメルさん
DSC06207.jpgDSC06212.jpg早くも「きゃらめる」事
よーちゃんさんが高座へ
今回の噺は初天神です。
親父が天神様に出かけるの
ですが、息子が付いていき
たいと、しかし連れて行けば
「これ買って、あれ買って」
とおねだりする息子なので
一緒に連れて行くのが嫌な
親父さん。
カミさんと息子から連れてけ
と言われ、おねだりはしない
約束で連れて行く事に・・・
連れて天神様に行きますが
息子の目の毒な出店がたく
さん、最初は我慢するものの
我慢出来ずにおねだりする
息子。
仕方なく飴を買いますが
飴を買ったら買ったで親父
さんに怒られ、飴を飲んで
しまい「もう無い」と替わり
のものをねだられます。
「団子が食いたい」と、蜜
たっぷりの団子を買いますが
蜜が団子からしたたり落ちる
親父が勿体ないと団子の蜜を
全て舐めてしまい蜜無しの団子を息子に、そんな団子じゃ嫌だと息子。
で、何とこの後に店の蜜壺に何度も付け直す事に・・・(二度付けは御法度でっせ)

・「日本舞踊」:都志美さん
今回も二舞を。一つ目は女舞、2つ目が男舞とか、何の曲だかは判りません(^^ゞ

・「鯉泥」:あづきさん
かなり噺を端折った「鯉泥」でした^^;
泥棒の親分が大金を手元に持っている事が判った食べ物屋に押し入り、その金を奪い
ます。泥棒の親方は腹が減り、店の亭主に「何か食べるものを作れ」と命じます。
亭主曰く「泥棒は金を盗むのが仕事、食べ物屋は喰わせて金を取るのが仕事。喰った
代金はお支払い頂けますか」と泥棒の親方は代金の支払いに応じた。
店の亭主、鯉の洗いなどの料理を作り泥棒に喰わせた。亭主は「御代を」と奪われた
金額を泥棒に払わせ、やむなく泥棒の親方は店の外に・・・・
待ち構えた泥棒の子分達「親分いかがでしたかと」、親分「こえ(鯉)は高い」と。

・美空ひばりメドレー:なだれさん
ひばりさんの没後30年と言う事で、ひばりさんの曲をメドレーで。今回なだれさんが
歌うだけで無く、会場皆で歌おうと言う事で皆が知っているような9曲を歌いました。

・「妾馬(めかうま)」:㐂ん肉さん
全部話すとかなり長い噺なのですが、途中までで終わった今回です。珍しく㐂ん肉さん
話を途中から忘れてしまい(本人かなり焦っていたでしょうね^^;)途中間が空くと言う
ハプニングも。
町の娘が殿様のお妾(めかけ)となり、待望の男の子を出産した。殿様は大層喜び娘の兄を
屋敷に呼びたいと知らせが兄が住む長屋の大家に入った。娘の兄である八五郎「殿様の
ところに行くのだから」と大家に粗相が無いようにと言葉使いについて、初めに「お」を
つけ、最後に「奉る」をつけて喋るようにと教えられた。
さて屋敷に向かった八五郎、大家の言いつけどおりに会話の初めに「お」を、最後に
「奉る」を付けて話しますが、意味を判らず使ってますから会話になりませんが何とか
殿様のお部屋までは辿り着き、殿様と会う事に。殿様が何を言っているのか理解出来ない
八五郎、脇で家老がヒヤヒヤ、ヤキモキしながら八五郎を・・・殿様これが珍しく
「苦しゅうない」と、暫くすると祝いの膳が並びます。祝いなのにシーンとした葬式の
ような祝い膳、場を明るくしようと酔った勢いで八五郎が都々逸を歌い始めた。
仕舞いには殿様を「殿公」と呼び捨てる有様。さすがに家老も止めに入るが、殿様は
「いや、面白いやつ。士分に取り立てて、召し抱えてつかわせ」と八五郎が侍に出世
すると言ったお噺です。
この噺 後半があるのですが、今回はここで終わりとなりました。

  ここで中入りとなりました。中入り後については後編にて
  えっ何で後編?
  落語ネタは記事が長くなるだけで無く、書く方も大変なんです^^;
  と、言う訳で残りは後編と言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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第17回 徳の湯 銭湯寄席 [落語]

先月の はな家寄席の打ち上げの際に案内があった銭湯寄席です。ソネブロメンバーの
皆さん「よっしゃ!行こう」って事で3名が参加しました。
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  う~ん時間つぶしどうしよう・・・・・

・東神奈川から歩く
横浜から東横線に乗り換えたら、あっと言う間に現地到着してしまうので、時間調整で
横浜へまずは向かい京浜東北線に乗り換えて一駅乗って、東神奈川から歩くことにしま
した。駅を降りて目の前には国道1号線が この先に東白楽駅があります。
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  そして東白楽に向かって東神奈川駅から歩いて行きます。

・神奈川県立神奈川工業高校前を通過
ここの学校にも何回か来ましたね・・・色んな検定試験が、この学校が会場だった
んですよね。また、ここの校長先生だった方がアマチュア無線仲間でした^^;
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で、ここの直ぐ近くが会場のはずなんですが・・・・

・ありゃ!!!着いちゃった^^;
学校の直ぐ脇ですからね、当然と言えばそれっきりですが地図で追ってみたら600m
しかないみたい、時間かからら無い訳ですね・・・
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  番台(受付)で木戸銭1,000円を支払い、2Fへ上がっていきます。

・ちょっとした広間に
常連さんが この日の会場セッティングを行ったとか、僅か30名ほどの席のセッティング
です。
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  何と自分より一歩早く さる1号さんが到着されてました。
  お互い早く着きすぎて、どうしようかと思っていたところ
  時間つぶしの話し相手がいて良かったと思った二人です???

・ここで普段は飲めるのかな・・・
目の前にはカウンターが有りビールのポスターが、風呂上がりに一杯出来るのかな。
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部屋の端に自販機が有りよく見ると、ビールやらつまみが売っています。
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さる1号さんと「夏は帰りによって一風呂浴びて一杯軽く飲んでから帰るのが良いよね」
何て話ながら・・・こんな話をしている時に よーちゃんさんも到着、会場まで暫し3人
で色んな事を話し込んでました^^;

・そうこうしているウチに時間が来ました
まもなく開演時間、満員になりつつある会場です。
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  話が長くなりました。(^^ゞ
  出囃子が響き、まずは鯉丸さんが高座へ
  木戸銭払っての寄席です。蒔田の寄席とは違いますから写真撮影は
  御法度ですので寄席中の写真はありません、ご了承の程。

・「道具屋」:瀧川 鯉丸
大家の息子の与太郎。働きもせずブラブラの毎日、何とか仕事をさせようと与太郎の
叔父が与太郎に道具屋をやらせてみます。
働きもせずブラブラしていますから、働くこと自体「何のこっちゃ」と全く判るはずも
無い、とは言え渋々路地にガラクタ並べて道具屋をやることに。
色んなお客が尋ねてきますが、当然接客何かした事無いですから応対はハチャメチャ
そのハチャメチャ具合がこの噺の面白さですね。
オチは最後に鉄砲の値段を聞かれますが、与太郎何を聞かれているのか判らない。
また売り物の値付けをしてないので値段が言えないと困り果てた上で、お客から「値は
いくらだ」と聞かれ、苦し紛れに 与太郎「音(値)は”ズドーン”です」と・・・

・「禁酒番屋」:桂 宮治
いやはや普通の寄席では絶対にやらない(やれない)まくらからの話、宮治さん一家の
お子さんの七五三祝いでの事で子供が写真を撮ろうとしたら、ヘソを曲げ笑わない。
やむなく笑わそうと、下ネタを混ぜた言葉で子供を笑わしたと・・・いや~まくらから
笑わせてくれます。はたまた沢尻エリカの話まで(^^ゞ
さて本題ですが、ある藩で酒が原因で侍同士の争いで片方が亡くなることに、その事
から藩主が禁酒令を出した。しかし禁酒令が出たものの、酒好きな藩の者は御法度の
酒を飲みたい。大の酒好きな近藤と言う家臣が我慢出来ず酒屋で酒を「飲み足りない
から自宅まで届けろ」とご命令。さて困った酒屋の亭主、御法度の酒を屋敷に届けたら
自分の首が危ない、しかしお届けしないと近藤からお咎めが・・・
店の者皆で知恵を絞り「何か良い方法は」と思いついたのが菓子箱に隠して持って行く
方法、番屋に「近藤様のところに、水カステラをお届けに」と、上手く行ったと
思いきや見破られてしまい番屋の者に酒を飲まれてしまう。さて二度目。今度は
油瓶に詰めて持って行きますが、こちらも見破られ、一升の酒を番屋に飲まれて
しまった。
困り果てた店ですが「ならば裏をかいてやろう」と、何と小便を壺に詰めて番屋を
通ろうと番屋に着き「近藤様へ肥料用の小便をお持ち致します」と、番屋の者は
「どうせ、また酒だろう」と検品を、番人が口にしようとした時に本物の小便と
気付いた番人は「貴様!!」、店の者は「だから小便」と、番人苦し紛れに「この
正直者が」と・・・・

  ここで中入りとなりました。
  中入り後は宮治さんでスタート、トリで鯉丸さんとなりますが
  宮治さんから「トリは芝浜だと」言ってましたが、鯉丸さん どうかな?

・「つる」:桂 宮治
またまた まくらから普通の寄席じゃ話せない内容の砕けたまくらが・・・・
で、二席目の話は、お馴染みの「つる」ですが、ここまで砕いて変えるかと言う
くらい本筋は「つる」なのですが、色々と変化させた噺でした。とは言えあらすじ
だけは載せますね^^;
ご隠居に何か良い話をと八五郎が尋ねます。ですがご隠居は話を出し渋りますが
何とか聞き出す事に成功、その話とは・・・昔、ツルは「首長鳥」と言われていたが
なぜツルになったかと言う話。ご隠居に「門外不出の話で有り、絶対に口外しない
ように」と言われますが、八五郎 誰かに言いたくて仕方が無い。で、友達を捕まえ
話を聞いてもらうのだが、連れない返事。でも何とか聞いてもらうのだが、ご隠居に
聞いた話を半分忘れ、しどろもどろ。最後のツルの謂われの、松の木に止まるつがいの
ツルの部分の話で「つ」と「る」を分けなければ行けないのに何度やっても
一羽目で「つ、る」と言ってしまい二羽目に繋がらない。結局苦し紛れに「雌が黙って
飛んで来よった」と^^;

・「白浪五人男」:瀧川 鯉丸
「芝浜」では無く「白浪五人男」でした^^;で、時間が巻いていたのですかね・・・
あっと言う間に終わってしまった噺です、まくらも手短に終わり本題へ。
長屋で何かと世話になっている方が経営する会社で祝い事があると聞いた顔役さん
「何か長屋で祝いの席でやろう」と言う事になりました。「では芝居でも」と決まっ
たものの、出し物が決まらない・・・結局「白浪五人男」をやる事になりました。
素人歌舞伎ですから役者も長屋の者、台詞もろくに覚えられず黒子に教えもらいつつ
五人の口上を・・・・で、長屋の面々が繰り出す口上、いやぁ面白いのですが
最終的に、、どんなオチだったのか忘れてしまいました^^; スミマセン(^^ゞ

  と言う事で、追い出しの太鼓が鳴り、終わりとなりました。
  さて、チラシをもらいましたが、来年は1/16の木曜日、さてさて
  どうしましょう。二日後の18日の土曜は、蒔田とはな家がバッティング
  一日空けての落語三昧か・・・これも正直辛そうです^^;

  噺の後に打ち上げへと向かう面々です。

・近くの中華料理屋にて
入ったのは徳の湯から直ぐ近くの中華料理屋「龍上海」さん、25名ほどが参加しました。
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・全員揃ったところで乾杯
宮治さんは ご都合あり高座後にお帰りに。と言う訳で、打ち上げには未参加です。
鯉丸さんを囲んでの打ち上げとなりました。

  料理をつまみながら、落語に関わる濃い話を皆さんで
  して居ますが、自分は話しについて行けず・・・・^^;
  でも、楽しい話を聞いてましたよ。

・今回の料理
またまた写真の羅列です、ゴメンナサイm(_ _)m
メチャクチャ種類が出た打ち上げでした。
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・あっと言う間の2時間
寄席が終わったのが21時、そこから2時間の打ち上げですから既に23時^^; さすがに
終わりと言う事で、徳の湯のマスターの一本締めで終了となりました。
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  この時間ですからね・・・久々に自分は日付が変わってからの ご帰宅^^;
  ほんと皆さんお疲れ様でした。

では。

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