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第35回 はな家寄席 [落語]

前回のはな家寄席の日は3月30日と書いたのですが、急遽前倒し開催となり3月9日に
開催となりました。教えてくれた さる1号さん、ありがとうございました。
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・お店に出向いてチケットを
いつもの事ながら会社帰りに横浜で途中下車して狸小路の入口に、さる1号さん
からの連絡をもらった数日後に購入しました。
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  さてさて、どんな噺が聞けるのか楽しみです。

・現地到着
現地には13:15に到着、前回は13:30ちょっと前で来店したら既にさる1号さんが既に
来店していましたが、今回は自分が一番乗りでした。自分のお気に入りの席を確保して
14時を待ちます。
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・雷門音助さんの独演会
DSC03362.JPG開演時間となり はな家の
マスターが冒頭の挨拶を
終え、音助さんの登壇と
なりました。

今回は以下の3席を
   ・子ほめ
   ・置き泥(夏泥)
     ー 中入り ー
   ・長屋の花見

いつもの通り噺のあらすじを

・「子ほめ」
隠居の家へ松が「『ただ』の酒を飲ませてくれと」やって来た。「『灘』の酒」と
聞き間違っている。隠居は「『ただ』で酒を飲ませてもらうなら、お世辞の一つも
言わないとなあ」と。
それでもだめなら奥の手を出せば良いと。「相手の歳を聞いて それより若く見える」
と言うのだ。45歳なら「どう見ても厄(42)そこそこ」「50なら47,8」・・・「100
なら95,6」と、言う感じに。
子どもの場合には逆に歳を余計に「10歳ですか?しっかりてますな、12,3歳には
見えますね」と、言わないと。
赤子の誉め方は「これがあんさんの お子さんでございますか。どおりで目元から
鼻筋にかけてはお父さん、口元から あごのあたりにかけてはお母さんそっくり
額の広い所なんかは亡くなったお爺さんに似て長命の相がございます。栴檀は双葉
より芳し、蛇は寸にしてその武威を顕わす、私もこういうお子さんに、あぁ~あや
かりたいあやかりたい」 と、こんな具合だと教わり松は早速試してみようと隠居の
家を飛び出した。
すぐに見知らぬ人に声を掛け失敗、次に伊勢屋の番頭にバッタリと出くわし声を
掛けると番頭から「よぉ町内の色男」と機先を制される。隠居から教わったお世辞
で攻めるが失敗し奥の手の歳を聞く。番頭は「今年40だ」と想定外の返事に困った
松は無理に番頭に「45だ」と言わせて「どう見ても厄そこそこ」と言って、番頭は
怒って行ってしまい、ただ酒どころじゃない。
「大人駄目なら子供を」と生まれたばかりの子が居る友人の家に、赤子を誉めに
行くことにする。友人は早速赤子を見に来てくれたのには嬉しいが、なにせ松の
こと案の定、昼寝をしているお爺さんを赤ん坊と間違え「随分と大きい、産まれ
たてのくせに頭がはげて歯が抜けてシワだらけだ・・・・」なんて言っている^^;
赤ん坊のそばに座った松「猿みたいやなぁ赤い顔して、これ茹でたんか」ときた。
「可愛らしぃ 手やなぁ、もみじみたいやなぁ」で始めてまともなことを言い友人も
嬉しがる。すると「こんな可愛らしぃ手して近所から祝い取りよった」で台無しだ。
友人「うまいこと褒めてくれ。一杯でも二杯でも飲ませるから」、松は仕込みの
誉め言葉を並べ始めたが、「さて、・・・・額の広いところなんかは亡くなった
お爺さんそっくり・・・・」とすぐに脱線だ。
でも松の「お人形さんみたいやなぁ」の一言に、竹やん「もぉ 何にも言ぃな、”人形
さんみたい”か、嬉しいこと言うてくれた」と喜ぶが、松「何や知らんけど、お腹
押さえたら”キュッキュッ”いうてるで」でぶち壊しだ。こうなれば最後の奥の手を
出すしかない。
松「あんさん、お歳はおいくつで」
友人「幾つも何も、今朝産まれたとこやがな」
松「今朝産まれたとこ? とはお若こう見える」
友人「バカなこと言うな、産まれたてより若かったらて、どういうことだ?」
松「どお見ても、まだ産まれてないみたいや」(^^ゞ

・置き泥(夏泥)
暑い夏の寝苦しい夜、長屋で寝ていた男は物音で起き上がった。その物音は長屋に
押し入った泥棒によるものだった。「静かにしやがれ。いいか騒いだら刃物で刺し
殺すぞ」。そう言って泥棒は胸元の刃物をちらつかせる。だが、その脅し文句も
どこ吹く風。長屋の男は少しもビビってない。
ん? 泥棒はその反応に逆にドギマギ。盗めるものがないかと部屋を見回すが、汚い
うえに家財道具はない。男を見ると ふんどし一つ。身ぐるみ剥がす前に身ぐるみが
剥げている状態。
泥棒は金品を奪うために押し入ったのに金も家財道具もないところに入ってしまった
自分の目利きのなさを反省した。
「すまねえ、お前さんのような家に泥棒に入ってしまって。俺もまだこの稼業に
慣れてねえ、今日はとりあえず見逃してやるわ」そういって泥棒はそそくさと帰ろうと
するが、男は「殺してくれ~~~」と。
泥棒「ところで、なんでこんなに貧しい生活してるんでぇ」
男「俺は大工なんだが、ちょっと博打にハマりすぎて一文無しになっちまってね。
  大事な商売道具を質に入れちまったんで大工道具もねえ」
それを聞いた泥棒はそのバカさ加減に呆れるも同情し、思わず金を男に渡してしまう。
泥棒「これで質屋から道具を取り返しねえ」
男「え、くれるのかい? ありがたいけど、でも道具だけあっても、半纏がないと結局
仕事ができねえ。殺してくれ~~~」
その言葉に泥棒はまたまた金を出してしまう。
男「いや〜ありがてえ。これで商売が・・・いや駄目だ。長屋の家賃がたまっていて
外に出たら大家に見つかって追い出されちまう。殺してくれ~~~」
泥棒「わかったよ、ほら」その言葉に泥棒はまたまたまた金を出す。
もはや泥棒はすっからかん。さすがに我に返り長屋を逃げ出そうとする。
すると男が「おい、泥棒!」と呼び止める。
泥棒「おいおい、そっちが俺から金を取っておいて泥棒なんて呼ぶんじゃねえ」
男「わりいわりい。でも名前がわからねえから」
泥棒「わかったよ。それでなんだ。まだ金がほしいのか」
男「ちがうよ。たださ、良かったら来月また来てくれねえか」(^^ゞ

  ここで中入りとなり、一旦休憩となりました。

・長屋の花見
長屋の連中に大家から呼び出しがかかる。どうせ店賃の催促だろうと皆戦線恐々
皆にいくつ溜めているかを聞くと、かなり溜めこんでいる様子^^;
店子揃って恐る恐る大家の家へ行き機先を制し謝ってしまうと、大家は「長屋中で
上野へ花見に行こう」と、酒、肴は全部大家持ちという。ほっとして喜んでは見た
ものの まだ油断ができない。案の定1升ビンの酒は番茶を薄めた「お茶け」。
かまぼこは大根の薄切り、玉子焼きはたくあんと、こんな調子。
月番が毛せん代わりにムシロをかついで、全員やけ半分で上野のお山へ「花見だ
花見だ」「夜逃げだ、夜逃げだ^^;」と繰り出した。
場所を見つけ毛せん代わりのムシロを敷きますが一直線「こうして並んで頭を下げて
座っていればいささかの銭がもらえる」かと。大家さん「乞食じゃないんだ、花見
なんだ」とムシロを車座に敷き直させます。
皆座ったものの「お茶け」にも料理?にも手を出さない、またもや来月の月番に
「手を出さんかい」と大家さんから言われる始末。「お茶け」を沢山注がれて渋々
飲んで、かまぼこに見立てた大根ををつまんで同じく渋々食べているありさま。
一向に宴は盛り上がらりません。
俳句好きの店子が一句詠ったようで、大家がどんな句だと聞くと「長屋中、歯を食い
しばる花見かな」と・・・すると大声で「玉子焼き取ってください」と、回りの
花見客がこっちを向き、大家はにっこり喜ぶが「しっぽのない所」でガックリ。
お通夜みたいな「お茶か盛り」に大家は月番に「お前、酔え」と命令だ。仕方なく
「さぁ酔った」と調子を合わせる月番
大家「ずいぶん酔いが早いな」
月番「酔うのも早いが、醒めるのも早い」
大家「嬉しいな、お前だけ酔ってくれて、吟味した灘の生一本だぞ」
月番「宇治かと思った」、
大家「酔った気分はどうだ」
月番「去年、井戸へ落っこちたときとそっくりだ」
湯呑の中をじっと見て、
月番「大家さん、近々長屋にいいことがありますよ」
大家「どうして」
月番「酒柱が立っている」

  3席終わり、打ち上げの準備の間暫く外で待ちます。

・打ち上げの乾杯
準備も整い、音助さんの音頭で乾杯となりました。
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・頂いた料理1
まずは これが、定番のポテサラと玉コンニャク、焼き鳥です。その後出てきたのは
あれ!?豆苗とモヤシの炒め物、さる1号さんはアウト・・・
なので自分らはモヤシを主に食べて豆苗は さる1号さん用に^^; この炒め物一皿が
3人分だそうで。
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・お湯割りにスイッチ
本当なら熱燗と行きたいのですが、イマイチ腹の調子が良くなく飲みすぎたく
ないので(ついつい熱燗は飲み過ぎる)量が判るように焼酎のお湯割りにスイッチ
しました^^;
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・頂いた料理2
料理の続きです、ポテサラ食べたと思ったら追加のポテサラ^^; そしてマグロぶつが
来たのですが まだ凍っていて解凍しつつ食べる感じ^^; で、マグロぶつの漬けが
追加で来ました・・・腹の調子が悪い自分でしたが全部食べ切っちゃいました。
〆のそぼろご飯に付いてきた中華野菜スープは、これに麺を入れたらタンメンになる
ようなスープでした。
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・〆の関東一本締めでお開きとなりました
時間も19時 お開きの時間となり、音助さんの音頭で関東一本締めでお開きと
なりました。
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  席をご一緒させて頂いた方と色んな話しを、最初は花粉症の
  話をしていたかと思ったらドイツの話し。ドイツと言えば
  ビール。一緒の席になられた方はドイツに赴任されたことも
  あったとか。
  さて次回のはな家寄席は、5月18日(土)に鯉丸さんだそうです。

では。

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