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落語と梅と(黒門亭) [落語]

湯島天神で梅を観て久蔵さんの落語を聴いて落語協会のビルへ。黒門亭の2部の
スタートは14:30からです。

・待てど暮らせどチケットが・・・
入口で当日券のみを販売しているので、購入しようと思いますが、中々販売する
感じじゃありません。お馬鹿な kinkin で1時間読み違い^^; 13:00じゃ売って
いる訳無いよね・・・と言う事で1時間以上時間がある事を再確認して秋葉原に
足を向けた kinkin です。まあ何を買うと言う訳じゃ無いですが、電子パーツの
店やジャンク屋さんを物色して時間つぶしを・・・(^^ゞ

  改めて、落語協会に向かいます^^;

・小さな建物なんですね・・・
見ての通りの小さなビルですね、もっと大きいビルかと思っていました。1Fが
オフィスで、2Fが演芸場になっています。
DSC03324.JPG
この階段を上がって2Fへ、黒門亭の入口です。
DSC03325.JPG

・14:15ごろに2部の会場がオープン
自分が落語協会のビルに戻ってきたら既に数名のお客さんが居ました。入口で
木戸銭の1,000円を支払い2Fへ上がります。
kuromontei_ticket.jpg

  スタートの14:30を中で待ちます。

・畳部屋の小さな演芸場です
高座はこんな感じです。まあいろんな場所で行われる小さな寄席から比べれば
広いかな・・・^^;
DSC03327.JPG

  さて、ここからは撮影、録画、録音禁止なのでカメラを仕舞います。
  いつもの事ながら話のあらすじを載せていきますね。

・「真田小僧」:桃月庵 ぼんぼりさん
息子が小遣いほしさに親父に おべっかいをし始める。しかし親父さんは息子の
魂胆は判っているので「小遣いは やらん」と。息子は「なら、おっかぁから」と。
親父さん「オレが稼いだ金は、かかぁが持っているのだから、かかぁに言っても
無駄だ」と言いますが、息子「おっかぁに口止め料で小遣いもらった」と・・・
親父さんカミさんからの口止めの内容が気になる、息子に聞きただすが「タダでは
話せない」と、渋々息子に10銭を渡す。息子曰く「ある日、親父さんも良く知る
おじさんが来て、カミさんが喜んで家に迎え入れた」とか、ここで話が切れて更に
金をせびられる親父さん、やむなく追加の小遣いを。
カミさんは息子に小遣いを渡し「遊びに行って来いと」言われたとのこと。息子は
一旦外に行くものの直ぐに戻って来て様子を盗み見を^^; 「真っ昼間なのに布団を
敷いて・・・」とカミさんの浮気話かと思いきや、難の事は無い いつも来ている
按摩さんだった。まんまと息子に小遣いを巻き上げられてしまった。
さもするとカミさんが帰ってきて、カミさんに息子から小遣いを巻き上げられた
話しをすると、カミさんから「ウチの子は近所の子ども達より知恵が働くなんて」
言われてると。親父さん「あいつは知恵が働くのでは無く訳じゃ無い」と、知恵者
と言えば真田幸村の子どもの頃の話しで「真田三代記」の一説をカミさんに語り
始める。
親父さんから巻き上げた小遣いを持って遊びに行った息子が戻って来て、親父さん
「何処に行ってたんだ」と、息子は「有り金全部使って講釈を聞きに行った」と、
「講釈!?何を聴いたんだ」と息子に言うと、カミさんに話した「真田三代記」を
話しだした親父さんが話していた事を盗み聞きして居た^^;
息子は親父さんに「六文銭の並び方について教えてくれ」と行ってきた、親父さんは
息子の穴空き銭を並べて並べ方を教えたら、息子が「自分も並べてみたい」と言い
自分で穴空き銭を並べてみた。何度かやり直し正しい並び方が出来たら何と銭を懐に
入れて逃げて行ってしまった。
親父さん「こん畜生、また講釈を聞きに行くのか!!!」
息子「今度は焼き芋を買ってくる」
親父さん「ああ、いけねえ うちの真田も薩摩(サツマイモ)へ落ちた」

・「代脈」:春風亭 与いちさん
マクラでも本人が言ってましたが、トリの録也さんに良く似ている方です。
ある日、玄関で薬を刻みながら居眠りをしている銀南を呼んだ良玄先生は、橋場の
御寮で療養している蔵前の伊勢屋のお嬢さまの所へ代脈に行くように命じた。
銀南は代脈が代診ということさえ知らない。
銀南を「若先生」ということにし、大先生の代診で橋場の御寮に行くことにし、御寮
での挨拶から礼儀作法を細かく教えるが銀南は心もとない状況。
良玄先生はさらに「先日の往診の折に お嬢さまはどういう具合かと下腹を触診したら
堅くなっておった。腹をさすって下腹をひとつグウと押すとブゥとおならをなすった。
お嬢さまは今年17歳で小町と呼ばれる器量良し、顔を真っ赤にして恥ずかしそうだ。
これはいけないと掛け軸に見惚れて何も聞こえない振りをして、そばの母親に「近頃は
年のせいか陽気のせいか耳が遠くなったようで、おっしゃることは大きな声で言って
くださいまし」と話し掛けてお嬢さまを安心させたと話した。
銀南は手代に案内された八畳の間で羊羹を頬張りお茶を飲み、ドジを重ねてながらも
お嬢様の寝ている部屋へ通された。母親にトンチンカンな挨拶し、待ちかねたとばかり
「お脈を拝見」で、猫の手を取って引っ掻かれる。そんなことにはめげずに銀南先生
お嬢さんのお腹をさすり出し、堅いシコリを見つけグイッと本気で押したものだから
ブウゥ~~と大音響のオナラが出た。それでも銀南先生、「どうも年のせいか、陽気の
せいか近頃耳が遠くなっていけない」とまではよかったが・・・
母親「先だって大先生がお見えになった時も、お耳が遠いとおっしゃってましたが
若先生も」
銀南「ええ、いけませんとも。だから今のおならも聞えませんでした^^;」

・「権兵衛狸」:三遊亭 窓輝さん
ある山里の村外れに住んでいる権兵衛さん。床屋を営む気楽な一人暮らしで
「権兵衛はん、権兵衛はん」と慕われ、村人も床屋への用事が無いのに良く家に
遊びに来る。
今日もわいわい、がやがやと夜遅くまで話していた連中も帰り、権兵衛さんは
寝酒をあおって布団にくるまってうとうとし出した。すると表の戸をドンドン叩き
「権兵衛はん、権兵衛はん」と呼ぶ声。若い者が戻って来たのかと戸を開けると
誰もいない。「空耳か夢でも見たのか」とまた布団に入るとまた「権兵衛はん
権兵衛はん」で、戸を開けると誰もいない。
これは山に棲む狸のワルサだと見抜いた権兵衛さん、戸のそばに身をひそめ狸が
「権兵衛はん、権兵衛はん」と、後ろ向きで頭をドンドンと叩きつけるのを見計
らって戸をガラッと開けると狸がゴロッと転がり込んだ。
大格闘の末、権兵衛さんは狸を組み伏せ囲炉裏の上の梁から吊るしてしまった。
権兵衛さんはもう一杯ひっかけ、思わぬ格闘の疲れから朝までグッスリとなった。
翌朝、近所の者がお早うとやって来た。囲炉裏の上の吊るされた狸を見てびっくり。
「捕まえた狸の皮を剥ごう」とか「狸汁にして食ってしまおう」とか言っていたが
権兵衛さんそんなことはできないと村人を帰し、狸汁と聞いて震えている狸に話し
かけた。「今日は死んだ父っさまの祥月命日で殺生などでけんわい。逃がしてやる
から心配すな」と狸を下し、ワルサをしないようにと狸の頭をきれいに刈って逃がし
てやった。 さすがに狸も嬉しかったとみえ、あとを振り返 り何べんもペコペコ
ペコペコ頭を下げながら姿を消した。
今日も一日が終り、今日は生き物の命を助けたといい気分でくつろいだ権兵衛さん。
寝酒をあおって布団に入ろうとすると、ドンドン「権兵衛はん、権兵衛はん」
あれだけ言ったのに性懲りもなくまた来よった。 今度捕らまえたらどうするか見て
おれと権兵衛さん、ガラッと戸を開けると、ヒョイと首を出した狸が・・・
「権兵衛はん、今晩は髭を剃ってくれなはれ」

・「漫才」:とんぼ・まさみさん
「落語協会」と言ったら噺家さんばかりかと思いきや色物として漫才をやる方も居られ
ます。とんぼ・まさみさんは落語協会所属ですが、大阪の方でした。
漫才も笑い続けだったけど、中身は忘れちゃいました^^;

・「五貫裁き」:柳家 録也さん
彼の落語を聴くのも3年ぶり(横浜山下公園近くの人形の家以来)です。今回のお噺は
「五貫裁き」です。
大家の太郎兵衛の所へ初五郎がヤクザな稼業から足を洗って堅気になって八百屋でも
やって稼ぎたいと相談に来た。
元手でも貸してやりたいが太郎兵衛にもまとまった金はない。そこで奉加帳を作って
初五郎に知り合いの金のありそうな所を回らせ資金集めをさせることにする。そんな
面倒なことは御免といやがる初五郎を説得し、初めに回るの家が肝心と送り出す。
初五郎が最初に思いついたのが神田三河町の徳力屋万右衛門という質屋。確かに金は
あるが名代のしみったれ。店へ入り奉加帳を見せると番頭が三文と書いた。「初筆に
三文、ふざけやがって・・・」と、怒る初五郎の声を聞きつけて主人の万右衛門が
出てきた。
話を聞いて万右衛門が奉加帳に書いたのが”一文”。帳面を見た初五郎「乞食じゃねぇん
だ、一文ばかりならいらねぇや」と畳へ叩きつけたのが跳ね返って、万右衛門の顔へ
ぶつかった。万右衛門が「何をするんだ!」と傍の煙管で初五郎の額をピシリと叩くと
眉間から血がだらだらと流れ出た。
泣きながら大家の家に駆けこんだ初五郎、事の顛末を話すと大家は「相手が徳力屋
では掛け合っても膏薬代も出すまい。もう駆け込むしか しょうがあるめぇ」と言う
ことで「恐れながら」と奉行所へ訴え出た。
やっと三度目の訴えで奉行所の取り調べることとなり、一同がお白洲に出る。奉行の
調べに初五郎は「・・・二朱や一分はあたぼうだ。たった一文ばかりだから、こんな
物いらねぇと叩き返してやった」と正直だが、奉行は「・・・一文といえども天下の
通用金を叩き返すとは不埒千万・・・おのれの膏薬代をむさぼろうなどという野卑な
了見によりお上の手数をわずらわせるとは言語道断・・・」と、初五郎を厳しく叱り
徳力屋万右衛門は何のお咎めもなく無罪放免。
むろん奉行は徳力屋の商売のこと初五郎の改心のことなどをすっかり下調べしている。
奉行は初五郎に商売の元手の五貫文を貸し与えると言い出した。それを毎日、一文
づつきっちりと返すという約束だ。毎日奉行所へ届けに来るのは商売に差し障るので
近くの徳力屋に預け、徳力屋が毎日奉行所へ届けることにしたらどうかと、奉行は
双方に問うた。
膏薬代ぐらいは払わされると腹をくくっていた徳力屋だから、自分の懐が痛まない話に
文句があるはずもなく初五郎の方もむろん合意し奉行の「これにて一件落着、一同の
者立ちませい!」」となった。
翌朝から初五郎の徳力屋通いが始まる。一文渡して立派な受け取りを貰って来る。
その一文を徳力屋は奉行所へ届けるのだが使いの者ではだめで、徳力屋、名主
五人組一同で行かないと受け取ってくれない。それもお白洲で丸一日待たされるから
たまらない。だんだんと徳力屋へ行く時間が早くなってきた。まだ夜中のうちから
徳力屋へ向かう初さんは見廻りの役人に怪しまれ一緒に徳力屋へ向かう。店の戸を
ドンドンと叩くと店の者がうるさがって「だめだ、だめだ、明日の朝にしろ!」
初五郎「お奉行所へ納めるんですから受け取ってくださいよ」、すると店の中から
「奉行所なんぞ恐かねぇ奉行も糸瓜もあるか」で踏み込んだ役人にこっぴどく油を
絞られる羽目となった。
徳力屋もやっと五貫文を一文づつ毎日、名主・五人組連れ立って奉行所へ届けると
いう事の重大さに気づいた。これでは徳力屋の身代が半分なくなってしまう。
親戚中が寄り合い、初五郎に十両やって示談で手打ちにしようとする。
初五郎から相談を受けた大家の金兵衛は番頭と直談判して示談金を吊り上げる。
番頭は主人の万右衛門へこの話をすると千両と聞いて目を回してしまった。まあ
千両は法外、百両でやっと示談成立となった。
強欲は無欲に似たり、一文惜しみの百両損というお噺で・・・

  追い出しの太鼓が鳴り、終演となりました。出口に録也さんが
  出迎えてくれたので挨拶を。また録也さんの隣には蒔田演芸会で
  何回か出演された柳家 花飛さんが。
  一枚写真をと言うことで表に出て録也さんとのツーショットを
  撮らせて頂き帰路に着きました。
  (またもや逆光で写り良くありませんが写真はFacebookに上げて
  います^^;)

落語三昧の休日の午後でした。
では。

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