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蒔田演芸会20(前編) [落語]

蒔田演芸会も、よーちゃんさんから最初お誘いがあったのが2014年の10月でした
あれから7年半も経ち、自分としては20回目の来場となりました。
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・今回の出演は・・・
今回もいつものメンバーで。藤助さんも仰っていましたが、若い方の参加が減って
しまったとか。
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  毎度の事ながら、各高座の写真はありません
  唯一きゃらめること、よーちゃんさん及びJ-Projectバンドのみと
  なります、ご了承の程。

・「夕立屋」:あかねさん
あかねさん、今回で3回目。途中引っかかりながらも一席噺ました。
店の旦那さん、暑い夏の日「暑くてたまらん、雨でも降ってくれると涼しくなるの
だが」とこぼしているところ、通りから「夕立屋でござい」と声が聞こえた。
旦那さんは店の者に「『夕立屋』なる者を連れてくるように」と命じます。店に来た
夕立屋、旦那さんが「珍しい商売だが何を売っているのか」と尋ねると夕立屋「名前
のとおり、夕立を降らせます」と。
旦那さん、では一雨降らせてもらい暑さを凌ごうと、夕立屋に雨を降らせてもらおうと
手当を渡し頼みます。夕立屋「こんなに頂きまして恐縮です、ではシッカリ降らせ
ましょう」と外に出た。するとあれだけ晴れていた天気が厚い雲で覆われポツポツと
そしてザーッと雨が降り出した。
旦那さんは夕立屋の雨の降らせ方から ただ者は無いと思い、何物かと尋ねたら何と
天に住んでいる龍との事。旦那さんは驚いたが「この商売、夏場だけの商売だが冬場は
どうするんだい」と聞いた。
夕立屋「せがれの子龍(炬燵)がいたします」と。

・「四宿の屁」:蓬生さん
品川の海が見えるお座敷での昼遊び。花魁が床の中で一発。慌てて足の方の布団を
上げてばたばたと空気抜き。お客が「おい、寒いじゃねえか」と、花魁「あそこの
帆掛け船のまねだよ」花魁が足を下ろしたので、布団の中の空気が客の鼻先へ
お客「あ、そうか今のは肥舟か」^^;
新宿では、花魁が客に酌をしている時に思わずブゥー。そばの若い衆が気をきかして
「失礼いたしました。とんだ粗相を」、感心した客が祝儀をはずむと、花魁「半分
お出しよ。今のはあたしの働きだよ!!」
板橋では、小職(こしょく・見習いの女児)が酌をしようと腰を上げたら思わずプ~
花魁「お行儀の悪い子だねえ、階下へお行き」と叱ったとたんブゥ~。
最後は最後は千住。お客が花魁を来るのを待っているが、なかなか来ない。イライラ
しながら待つのも野暮だし床に入ってタヌキ寝入りでもと松尾客、花魁「すみません
遅くなって。寝たのかい、イビキかいちゃって・・・」プゥ・・・「遅いじゃねえか」
花魁「とぼけて。知ってるんだろ。今の大きな、その、地震」お客はとぼけて「地震
だと?屁の前か後か」^^;

・「出張」:まつりさん
借金取りからの取り立てから免れるため、息子に伝言を頼みます。しかし その息子
バカ息子で何しろ覚えが悪い、親父は紙に書いて「これを着た人に読み上げろ」と
手渡します。何人もの借金取りが着ます、来る度に紙に書かれた事を読み上げます。
「おとっつぁんは、出張で居ません」、読み上げると借金取りは「居ないんじゃ
仕方ねえ」と帰って行く、で大家さんが来た時、書いた紙が何処かに飛んでいって
仕舞い、息子は大家さんに「おとっつぁん(紙)は亡(無)くなりました」と、何でと
更に聞くと「風邪(風)で」と・・・驚く大家さんですが、暫くすると風で飛んで
いった紙を見つけ「おとっつぁんありました」となり、再度紙を読み上げて
大家さん「何だそう言う事かい」と、大家さん息子に出張の意味を聞いてみると
「2階で寝ている事です」と^^;

・「看板のピン(一)」:㐂ん肉さん
若い連中がサイコロ博打を開帳しているが胴元が損をし、儲けた奴が先に帰って
しまって場が盛り上がらない。そこへ顔を出した今は隠居の老親分に場の流れを
変えて景気づけてもらおうと胴を取ってくれと頼んだ。
老親分は「博打は金輪際やらんと長くはなるが『どうしても』と言うのなら
引き受けてやろうと」胴を貼ってもらえる事になり、壺皿にサイコロを入れて振り
畳の上にポンと伏せた。見ると、壺皿からサイコロが飛び出し一の目(ピン)が出て
いる。「さあ、張って見ろ」と悠然と煙草をふかしている。これを見た賭場の連中は
負けを取り戻そうと皆、一(ピン)に張る。
 員が張り終わるのを横目で確認した老親分は、「壺皿の中が勝負だぞ、看板のこの
ピンは、こっちへ仕舞っておいて、俺が見るところ、中は三だな」と、連中が口を
あんぐりと唖然とする前で壺皿を開けた。壺皿の中にもちゃんとサイコロが、それも
老親分の言った通りの三だ。すっからかんになった連中だが、泣くに泣けないでいると
「博打というものは場を朽ちらせるものだ。これに懲りたら博打はやめろ」と言い、
金を全部返し「これで少しは飲んでから帰れ」と立ち去った。
あるバカな手下の留公がか俺も今の手を使って一儲けしようと、別の賭場へ行った。
老親分の真似をする留公、留公はむりやり胴を取ると、わざとサイコロをこぼしすと
一が出た。「さあ、張んな。みんな一か。じゃぁ、看板のピンは、こっちへしまって
おいて」、賭場の仲間から「ピンは看板か」と、留公「俺が見るところ、中は三だな」
と老親分の真似をします。いざ壺皿を開けると・・・「あぁっ、中もピンだ」^^;

・「シャンソン」:なだれさん
今回も3曲を・・・何ですが、何と2曲目を歌い出したかと思ったら歌詞忘れで
途中歌が止まってしまうハプニングも^^;

・「運廻し」:きゃらめるさん
DSC09748.JPGDSC09765.jpg中入り前の最後の出番でした。
若い連中が兄貴分の家で酒にありつく。兄貴分は横丁の豆腐屋が田楽屋を始めたので開店祝いに焼け次第、どんどん持って来いと注文したと言う。
兄貴分から味噌は「味噌をつける」とゲンが悪いから、運がつくように「ん(運)廻し」をやり「ん」の数分田楽を食べると言った事をやる事になった。
する一人が「よう言わんで」で思わず1本ゲット、次は「れんこん」で2本、「人参、大根」で3本、「天、天、天満の天神さん」で6本、どんどん増えて行きます。
何と「先年、神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面半身、金看板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看板、灸点」で43本というやつが現れた。
「なんだ、それは」と聞くと、「神泉苑の前の薬屋の前に玄関番のように人体を半分
断ち割って内臓を見せた人形が置いてある。金看板には根本万金丹、銀看板には根元
反魂丹、瓢箪型の看板には、灸点おろしますと書いてある」と、何と2回言って86本!!
(この長い言葉を早口で2回も喋りきるキャラメルさん、凄いです!!)
これにより「ん」が多い?「ジャンジャンジャンジャン」と火事が大きくて半鐘が止まら
ないと、「ジャンジャン・・・・・」と言いながら、田楽をジャンジャン喰う男。
もう焼くのが間に合わず、生の田楽が出てくる。
男から「これ生じゃないか」、兄貴分「火事だから、あんまり焼かん方がよかろう」と

  ここで中入りとなりました。
  中入り後については後編にてと言う事でご容赦の程m(_ _)m

後編に続く^^;

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